キーワード
- 運用管理製品
- ジョブ定義
- 監視
- Hinemos
- 移行
- マイグレーション
作成日 | 2020/01/07 |
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更新日 | 2024/05/28 |
運用管理製品の見直しタイミング
IT関連コストの45%と言われる運用管理コスト、それを大きく左右するのが運用管理製品ですが、この運用管理製品の見直しは、計画的なものだけでなく様々なタイミングで必要となります。
- ・管理対象システムの統合・リプレース
- ・運用管理製品のサポート期間終了
- ・運用費用の(ライセンス・保守サポート)見直し・削減
- ・仮想化・クラウド環境の利用開始や移行
これまでお使いの運用管理製品をそのまま使いたい、と思いつつ、見直し後は様々な課題によりその製品を継続して使うことができず、運用管理製品そのものが見直しの理由となっているケースでお困りの方も多いと思います。
製品見直しにおけるよくある課題が何なのかを確認しながら、Hinemosがその課題を解決する事をご紹介します。
ジョブ管理の製品見直しにおける4つの課題
運用管理製品といっても様々な機能(監視、ジョブ管理、ログ管理)があります。この中でも監視にフォーカスすると、世の中に有象無象の製品・サービスが乱立しているため、実は選択肢としては困りません。しかし、ITシステムの運用でやはり重要なのはジョブ管理です。ジョブ管理やログ管理の製品は、監視製品よりも高額で、しかも非常にニッチのため選択肢も少なく、製品の動作要件も厳しいという現実があります。そのため、選択肢の困らない監視製品からではなく、選定が非常に難しいジョブ管理の機能から考え、製品を選択することが重要です。
このジョブ管理における製品見直しについては、4点の課題が挙げられます。
- ①ライセンス体系
- ②技術要件
- ③運用要件
- ④移行コスト
各々の課題のサマリは以下の通りです。非常に重要な内容のため1つ1つの課題を詳しく見ていきます。
Hinemosの優位性
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①ライセンス体系の課題に対するHinemosの解
ライセンス体系の課題は、シンプルに高額、そして複雑で面倒の2点に集約されます。
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製品のライセンス費用が高額で、運用費用削減が図れない
一般的なジョブ管理製品は高額であり、CPUコア数が増えることでライセンス費用も増える体系になっています。同様に、一般的な監視製品は監視対象台数がライセンス費用のスケールファクタ、ログ管理製品はログ量がスケールファクタになります。
システム規模を大きくしたい、そもそもの費用を削減したいという状況において、この課題が一番大きいと言えます。 -
動的・柔軟な構成変更にマッチしない
昨今では、ITシステムにクラウドや仮想化環境を採用するケースが非常に増えていますが、先述の通り一般的な運用管理製品はシステム構成によってライセンス費用が変動します。よって、クラウドや仮想化環境の特徴を活かした運用が難しいという課題があります。
■Hinemosの解
Hinemosサブスクリプションは、一般的な運用管理製品・サービスと異なり、CPUコア数や監視対象台数でスケールしないシンプルなライセンス体系を持ちます。そのため、Hinemos導入後のリソース拡張も、スケールアップ・スケールアウトも安心して実施できます。また、監視、ジョブ管理、ログ管理の機能をワンパッケージで具備しているため、低価格で運用に関する機能を纏めて導入が可能です。
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②技術要件の課題に対するHinemosの解
技術要件の課題は、そもそもジョブ管理製品が少ないことと、その動作要件が厳しいことにつきます。
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ジョブ管理要件まで満たせる製品の選択肢がない
自動化をうたう製品・ツールが様々ありますが、ふたを開けてみるとタスクスケジューラやcronに近しい単純な機能のみを持つケースも多くあります。これはこれで有用なのですが、いわゆる業務フローやワークフローを実現するには、複数サーバを跨ったフロー制御、様々な起動契機と企業稼働日に合わせたカレンダ制御、実行状況や結果を伝える通知手段がトータルで求められます。特に、日本企業においては非常に複雑な制御を求めるケースが多いです。そのため、ジョブ管理市場への参入障壁は高く、結果として製品ラインナップが限られているという現実があります。
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クラウド環境上で動作要件・冗長化要件を満たせる製品がない
運用管理製品はITシステム全体の運用を担うため、動作要件が他の製品と異なり非常に高いです。そのため、クラウド環境上で動作要件・冗長化要件を満たすことが難しいという問題があります。
■Hinemosの解
Hinemosは数の少ないジョブ管理機能を具備する製品として生まれ、18年以上の歴史があります。またこの分野の製品において、クラウド対応の先駆者として要件に対応し、様々なクラウドでの動作要件、冗長化要件を満たしています。
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③運用要件の課題に対するHinemosの解
運用要件の課題の本質は、運用管理分野の製品は単機能ツールが多いということです。
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利用するツールが増えてしまい、運用管理の一元化が図れない
監視ツール、ジョブ管理製品という用語がある通り、運用管理分野の製品の多くは単機能ツールで構成されます。しかし、監視によって障害を検知したら、自動的に復旧する処理を起動したり、業務ジョブの実行には環境の障害検知が重要になったり、これらのツールの連携がSIerやユーザ企業の責任で実施する必要が出てきてしまい、これが非常に運用を難しくします。製品移行後に改めて製品同士の連携を考えるのも大きな負担になります。
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運用管理の冗長化に際し、問題発生時のオペレーションや対応作業が複雑化してしまう
業務フロー(ジョブネット)の実行の成功・失敗が、ITシステムに与える影響は多いため運用管理製品の可用性への需要が高まっています。監視においても重要なシステムではロスト防止といった要件もあります。
一般的な運用管理製品は、古典的なクラスタ構成でこれを実現します。いわゆるクラスタ構成は、クラスタミドルウェアや共有ディスクを必要として、主にDBサーバなどで採用されますが、このような複雑な仕組みが運用管理製品に導入されると、何かあった際のSEの対応の難易度が非常に上がります。
■Hinemosの解
Hinemosは監視、ジョブ管理、ログ管理の機能をワンパッケージで提供提要します。そして、可用性構成もソフトウェアのみで実現するため、何かあった際の対応も、Hinemosの保守サポートのみで対応できるというメリットがあります。つまり、今まで以上のシンプルな運用管理が実現できます。
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④移行コストの課題に対するHinemosの解
移行コストの課題の課題は、ジョブ定義という資産をどうするか、運用者(オペレータ)の育成の2点です。
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既に存在するジョブ定義の資産が活用できないと、ジョブの再開発コストがかかる
ジョブ管理製品に一番の移行課題は「既にあるジョブ定義という資産をどうするか」にあります。数十程度のジョブであれば手作業でも可能かもしれませんが、数百~数千となると、ゼロから作り直すコストが馬鹿になりません。特に、移行先のジョブ管理製品の機能不足があった場合、この部分の作り込みのコストが非常に多くなります。これらを含むコストがどうなるかがジョブ製品の移行のジャッジを担うと言っても過言ではありません。
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既存踏襲を踏まえた運用移行設計とそれを扱う運用者の育成が難しい
運用管理製品の選定で忘れてはならないのが「現場」の反応です。システムのサービス開始後の数年間は毎日使う製品となるため、現場の方の声が大きくなるのも仕方がないどころか、これを無視しては適切な運用を廻すことができません。運用者が便利に、そして簡易に使える製品を選定する必要があります。
■Hinemosの解
Hinemosでは、既存のお使いの製品のジョブ定義をHinemosのジョブ定義に変換する移行サービスを提供しています。本サービス内では、運用オペレーション(運用手順書)の移行も含み、製品移行全体を低コストで実現できる様にサポートします。また、Hinemosのジョブ管理の機能は18年以上の歴史の中で育まれ十分に揃っているため、定義移行の機能的な課題の殆どは解決できます。他にも、Hinemosのトレーニングコースなどエンジニア育成のためのスキームも揃っているため、安心して導入を進めて頂けます。
5年間のコスト試算によるHinemosの優位性
過去実際に行われた「現行の製品を使い続けたほうが良いか」または「Hinemosに移行した方が良いか」の製品比較事例ですが、ライセンスコスト+移行コストを合わせても、5年間トータルで十分なコスト削減を達成でき、その結果Hinemosへの移行を判断頂いたケースもございました。
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他運用管理製品からの移行サービス
ここからは他運用管理製品をご利用の方がHinemosへの製品移行を検討される際に有用な移行サービスについて紹介します。
他運用管理製品からの移行サービス
本移行サービスでは、他社の運用管理ツールで実現していた監視・ジョブ運用をHinemos環境に移行します。既にお使いの製品から安心・安全にHinemosに乗り換えが可能です。
本移行サービスを利用するメリットと採用ポイントとしては、既にご利用中のプロジェクトの状況に合わせて利用が可能という点になります。
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移行サービスの流れ – ①移行判断
移行判断フェーズでは、Hinemos有識者による移行アセスメントを行います。そのまま移行できる機能、置き換えが必要な機能の特定や、移行工数や費用の見積もり材料が明確になります。
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移行サービスの流れ – ②移行設計
移行設計フェーズでは、製品仕様差分を考慮した移行方式の検討支援、基本設計・詳細設計を行います。現行システムの監視やジョブと同等の品質を維持しながら、必要に応じて定義の見直し、最適化が図れます。
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移行サービスの流れ – ③定義変換
定義変換フェーズでは、ジョブ定義の変換、監視定義の作成を行います。正確な定義変換を行い、移行作業にかかる工数、コストを削減します。
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移行サービスの流れ – ④導入・試験
導入・試験フェーズでは、開発環境や本番環境への導入・試験まで対応します。適切な試験実施によって、移行後の品質/安全性を確保します。
移行事例
本移行サービスを用いた、様々な製品からHinemosへ移行した実績を紹介します。もちろん、下記以外にも、多くのお客様にご利用していただいております。お客様によっては、全フェーズではなく、一部フェーズだけ移行サービスを利用し実現されるケースもございます。
JP1についてはHinemos Migration Assistant(他製品からの移行支援ツール)で、より簡易に移行できます。
お問い合わせ
製品移行によりHinemos採用のメリットをご理解頂けたと思います。運用管理製品の移行にお困りの方、Hinemosにご興味のある方は、ぜひお問い合わせください。
- - 管理対象システムの統合・リプレースで運用管理製品の移行が必要な方
- - 運用管理製品のサポート期間終了でお困りの方
- - 運用費用の(ライセンス・保守サポート)見直し・削減が必要な方
- - 仮想化・クラウド環境の利用開始や移行が必要な方
お問い合わせ内容の記載例
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お問い合わせ対象
特集:製品移行
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お問い合わせ内容
現在使用中の製品、製品移行を検討されている経緯及びご相談内容を記入してください。
関連情報
紹介資料
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- 基本機能 - 共通基本機能
Hinemosのコアとして、機能間のシームレスな連携を実現する基本機能です。情報を相互参照、共用利用可能な状態とすることで、情報や設定の集約や、機能間の相互連携をシームレスに実現しています。
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- 基本機能 – 自動化
ジョブ・ワークフロー、サーバリソース、パッケージ構成、RPAの様々な自動化を集約管理することができます。
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- 基本機能 - クラウド・VM管理機能
AWSやAzure、VMwareやHyper-Vといったハイブリッドクラウド環境の一元管理を実現します。クラウド、仮想化環境のアカウント情報を登録するだけで、構成情報を自動検出し、運用を開始できます。
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- オプション – Hinemosミッションクリティカルオプション
ミッションクリティカルシステムの無停止運用を、Hinemos自身の冗長化により強力にサポートします。運用管理サーバのHW障害など様々な異常を自動検出し、スタンバイサーバへの系切替など必要な対処を自動実行します。これにより、監視、ジョブといった運用管理の継続実行を実現します。
記事・技術情報
Coming Soon..
事例
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- KNT-CTホールディングス株式会社様 | Hinemos
JP1からHinemosに全面移行してクラウド統合運用管理を実現。
- - 株式会社NTTデータ 金融機関向けASPサービス共通基盤システム様
Hinemosへ移行し、運用レベルを維持しながら運用コストの大幅削減を実現。
サービス・ソリューション
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- 製品移行サービス
他社の運用管理ツールで実現していた監視・ジョブ運用をHinemos環境に移行します。
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- Hinemosトレーニングコース・技術者認定プログラム
Hinemosを使うための基本的な知識・技術を有するレベルを想定した「Hinemos認定アソシエイト (監視)」、「Hinemos認定アソシエイト (ジョブ)」と、システム管理設計に必要な知識や、Hinemosをベースとした環境構築・運用の経験まで有するレベルを想定した「Hinemos認定プロフェショナル」の、各認定コースをご用意しています。
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- Hinemosサブスクリプション
Hinemosサブスクリプションでは、システム運用に関連する、ライフに応じた様々なサービスをカスタマーポータルを通じてご提供いたします。