キーワード
- APM
- アプリケーションパフォーマンス管理
- ES/1 Shelty
作成日 | 2023/09/29 |
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更新日 | 2024/06/25 |
アプリケーションパフォーマンス管理(APM)とは
APMが必要とされる理由
アプリケーションパフォーマンス管理(Application Performance Management:APM)は、インフラの管理だけではカバーできない重要な側面を担うと期待されている新しい分野です。システムが提供するサービスはビジネスと深く結びつき、利用者(消費者や社員)が快適に利用できることの重要性が高まっており、アプリケーションの性能やユーザーエクスペリエンスが重要視されています。つまり、従来のインフラ管理に加え、ユーザ体感の計測や管理が必要になっています。
必要な監視とは
アプリケーションパフォーマンス管理(APM)は、サービス提供を直接計測し管理します。 また性能劣化が確認された場合には、多岐にわたる要因を総合的に分析し、ボトルネックを見つけ出し、最適な解決策を提供する役割を果たします。例えば、特定の操作が遅い場合、それは単にサーバーの問題だけでなく、コードの改善が必要なことも考えられます。 この様に、サービス品質の維持にはネットワークの速度やサーバーの負荷の計測に加え、コードの効率性やデータベースの最適化など、影響するさまざまな要素の総合的な監視が重要になります。
APMと可観測性(オブザーバビリティ)
APMの定義は様々ありますが、一般的に以下の特徴をもつものと定義されます。
機能 | 説明 |
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オールスタック計測 | 一つのソリューションで幅広い性能データの計測が可能。従来のインフラ(OSやDB)の計測に加え、システムが処理するトランザクションを全件計測する |
リアルタイム監視 | リアルタイム性が高く、数分、数秒の単位で計測、描画が可能。システムの今の状況を確認できる |
サービスのモニタリング | システムが処理するトランザクションを全件計測し、機能毎の業務量やサービスを表現可能。機能毎の業務の伸びや、サービスレベル管理に活用可能 |
区間処理の再現 | 計測した一件一件のトランザクションの区間処理を再現し、レスポンス遅延が起こった際、どこの処理が遅いか、だれが修正を加えればよいかが簡単に切り分け可能 |
アラートと通知 | 計測したデータの閾値違反をリアルタイムにアラート通知可能 |
外部システムとの連携 | 計測したデータ、発報したアラートをインシデント管理ツールや、自動実行ツール、コミュニケーションツールに連携ができる |
その中でも“サービスのモニタリング”、“区間処理の再現“は従来計測が出来なかったのでAPMの特徴的な機能です。
上記の機能は一般的にトレースログと表現され、可観測性(オブザーバビリティ)の実現の重要な因子であるとされています。
APMを使って運用改善由
APMを活用する事で、以下のような効果を運用にもたらすことが可能です。
- - プロアクティブな改善
- - 性能問題の迅速な解決
- - 急激なアクセス数増への対応
- - 利用者、件数の漸減(漸増)への対応
- - 無駄なリソース投資の発見
- - 利用されていない機能の発見
日本企業が求めるAPMとは
日本企業でのAPM利用についての考察
日本企業でも2015年くらいからAPMの導入を進める企業が増えてきています。しかしながら、日本のIT開発、運用の独自性からなかなか活用が進まないという声も多く伺います。その原因は以下であると考察しています。
原因 | 説明 |
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レガシーシステムの存在 | 日本企業各社のIT導入が早かったがため、古い環境、古いロジックのシステムが多く存在する |
IT開発、保守の分業 | システムオーナに対し、情報システム子会社、SIerやベンダーなど多くの企業が共同でシステム開発、運用業務に従事する |
APMが活用されている欧米や新興国では、ビジネスモデルやシステムの変化、更新が頻繁で新しいテクノロジーであるAPMとの親和性が高い反面、日本企業がAPM活用しようとすると環境適合面で大きな制約を受けます。 また、欧米や新興国では一般的にユーザ企業が開発者を抱え、サービス提供にかかわる業務を一社で完結しているのに比べ、日本企業は多くの関係者が協力しながら業務遂行しています。この分業により、コミュニケーションミスや、過度な役割分担が発生し、パフォーマンストラブルが発生した際にでも透過的な管理や迅速な意思決定妨げになっているようです。 これらの課題を解決するために、関係者が同じ情報を見ながら解決へと向かえる日本企業に最適なAPMが求められています。
日本企業が求めるAPMとはなにか?
APMという新しいテクノロジーは今後のIT運用の大きな変化には必須であると考えます。しかしながら日本企業が広く採用し、効果を得るためには以下が必要と考えます。
APMに求めるもの | 説明 |
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部門をまたいだ情報共有 | 分業体制のIT運用体制で迅速、円滑、即時性高く必要な情報にアクセスできる |
レガシーシステム対応 | 日本企業に存在する独自性(古い環境、バッチ中心の処理)への対応 |
物理機器への計測対応 | ネットワークやストレージなど、データセンタ内に存在する多様な機器の計測 |
国内スタンダード製品対応 | 国産javaや日本企業が広く採用している製品への対応 |
長期保守 | システム更改のサイクルが長いシステムへの確実な保守対応 |
固定的な料金体系 | 為替や毎年のサービス費用変更など料金変化が少ない製品提供 |
この中でも特に多くのお客様から共感いただけるのが、IT運用現場の分業による情報伝達の悪さです。開発と運用、インフラとアプリケーション部隊が独立して業務を行うことで、互いが保有する情報にアクセスできないケースが多く見受けられます。
テストや性能障害など各部署が連携して対応が必要になるときなど、データに基づいて会話が出きる、必要な情報に自席のパソコンからアクセスできるといった価値を感じていただけます。
最後に、APMは新しいテクノロジーなので、その本質や、活用例があまり一般化されておらず、機能優先で導入してみたものの、既存の運用とうまく統合変化させられなかった。定着化できなかったという声を多く伺います。
APMに興味を持ち、ご導入検討される際には十分な製品知識と導入実績があるパートナー選びが重要になります。
ES/1 Shelty
ES/1 Sheltyとは
次世代型エンタープライズシステム向け性能管理ツール「ES/1 Shelty」は、IIM社が提供する国産のAPM製品です。レガシーシステムからクラウド上で利用するすべてのシステムに対し、高精度かつ広範囲なデータ計測を実現します。
HinemosとES/1 Sheltyの連携ソリューション
HinemosとES/1 Sheltyの連携ソリューションでは、障害検知からの対応を自動化します。ES/1 Shelty とHinemosを組み合わせて問題対応プロセスを自動実行し、関係者への通知も自動化します。
上図の緑色の部分(ES/1 Shelty)でサービス提供の悪化を直接検知し、その後の定型の作業を青色の部分(Hinemos)で自動実行することが可能です。これにより、問題の切り分け&調査用データの取得など一次対応に作業者の手を煩わせることがなくなります。
デモ①障害検知
デモ②自動復旧
お問い合わせ
ES/1 Shelty及び、HinemosとES/1 Sheltyによる障害対応プロセスの自動化のメリットをご理解頂けたと思います。ES/1 Sheltyにご興味のある方、Hinemosにご興味のある方は、ぜひお問い合わせください。
- - 日本文化に適したAPMであるES/1 Sheltyにご興味のある方
- - アプリケーションやプラットフォームの障害対応のプロセスにお困りの方
- - Hinemsoを導入済みでAPMの機能追加にご興味のある方
お問い合わせ内容の記載例
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お問い合わせ対象
特集:APM特集
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お問い合わせ内容
サービス品質の維持やプラットフォームの障害対応についてお困りのことや課題を感じていること、または、ES/1 SheltyとHinemosの連携による障害対応について詳しくお知りになりたい内容をご記入ください。
関連情報
紹介資料
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記事・技術情報
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- ES/1 Sheltyのご紹介
本記事ではES/1 Sheltyの機能概要についてご紹介しております。
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- Hinemos とAPM(ES/1 Shelty)でIT運用DX!
システム監視、運用では多くのパフォーマンストラブルに直面します。APM(アプリケーションパフォーマンス管理)での高度な監視、計測とHineomsの運用自動化の組み合わせで、属人化しがちな問題切り分けを迅速にします。加えて定型作業を自動化することで運用負荷を大幅に削減します。 本記事では新しい運用の形についての取り組みをご紹介しております。
事例
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サービス・ソリューション
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