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作成日 | 2023/08/07 |
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更新日 | 2024/06/25 |
はじめに
システム監視、運用では多くのパフォーマンストラブルに直面します。APM(アプリケーションパフォーマンス管理)での高度な監視、計測とHineomsの運用自動化の組み合わせで、属人化しがちな問題切り分けを迅速にします。加えて定型作業を自動化することで運用負荷を大幅に削減します。
本記事では新しい運用の形についての取り組みをご紹介します。
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サーバ運用管理とAPM(アプリケーションパフォーマンス管理)
サーバ運用管理とAPMは異なる起点からアプローチしていたが、クラウド化の推進により変化しています。Hinemosの様なサーバ運用管理の分野は、プラットフォーム(バックエンド)の監視からスタートし、可用性・自動化を含む幅広い監視を行います。代わって、APMはアプリケーション(フロントエンド)の監視からスタートし、業務分類やデータの意味づけなどを行います。

これがクラウド化の推進により、HW調達の変化とHWスペックの変化が発生し、その結果プラットフォームの複雑化が進みました。その結果、アプリケーションとプラットフォームを一体となっての見える化や管理が重要になってきました。つまり、アプリケーション・サービスを管理する価値、プラットフォームとの統合管理の重要性が増しています。
Hinemosがなぜ「ES/1 Shelty」と連携するのか
海外製のAPM製品は日本市場では採用が少ないという現状があります。その理由は日本市場の動向にあります。
まず海外市場では、スモールスタートでシステムがリリースされ、機能アップデートが頻繁に行われる状況の中で、システム運用もエンジニアが参画するためAPM製品が高機能、高コストでも投資対効果があり、採用に繋がります。

しかし日本市場ではSIerが一定品質を担保してリリースし、機能アップデートも計画的、かつ運用がオペレータが手順に従って実施するという流れのため、APM製品が高機能、高コストだと使いこなせない、投資対効果がない、と判断されます。
そこで、Hinemosと日本市場にベストマッチするAPM製品「ES/1 Shelty」と連携し、プラットフォームとアプリケーションの見える化と一元管理を実現します。
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新しい運用の武器“APM”とは?
APMはApplication Performance Managementのことで、既存のプログラムに変更を加えず、システム処理や区間処理を可視化できる技術です。 昨今の複雑化するシステム、変化が定期的に加えられるシステムに対して、外付けで内部の処理状況が確認できるため、今後の活用が期待されています。可観測性、オブザーバビリティというキーワードで皆様も目にする機会が増えているのではないでしょうか?
APMのポイント
- - サービス劣化にリアルタイムに気づくことができる
- - どの機能(URL)がどのくらい使われているかわかる
- - 遅いトランザクションをどう直せばよいのかわかる
- - レスポンス悪化時のインフラ面での改善ポイントがわかる

いままで見えなかったシステム利用状況が簡単に見えるようにり、遅い処理はなぜ?どうすれば直せるのかも簡単に確認できようになります。
IIM社の取り組み
IIM社が提供するAPM製品「ES/1 Shelty」をサンプルに、APMが簡単にサービスの監視や問題の分析を実現することをご紹介します。
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サービスの監視
システム利用状況の“今“を簡単に確認できます。レスポンス悪化がどこで起こっているのかがわかれば、誰に報告、対応をお願いすればいいのかすぐにわかります。 -
問題の分析
性能問題が起こっても迷宮入りすることが多くありますが、実際の処理内容を詳細に再現できるので、的確な問題対応ができるようになります。
ES/1 Sheltyとは
IIM社が提供するAPM製品「ES/1 Shelty」の特長をご紹介します。
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APMを使って運用改善!
先ほどの機能を使って様々な使い方が出来ますが、運用の現場での具体的な例は次の6点があります。
取得したデータを活用することで、大きな効果が提供できます。プロアクティブな対応と、ビジネス貢献はどのお客様からもリクエストいただくポイントです。 特にクレーム発生でしかシステム障害に気づけず、後手後手の対応を先回り対応できることには大きな期待をいただいております。
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日本企業が使いやすいAPM
APMは新しい分野であることも含め、日本企業で導入が進まない要因は様々がありますが、IIMは国産のAPMとして唯一、日本企業が使いやすいAPMの開発を進めています。
インフラ担当のためのAPMツールをIIMは開発しています。導入したらすぐに効果が出せるように、ツールの中にノウハウ詰め込んでいます!
業務フローの現実と障害検知からの対応
ここからはHinemosとES/1 Sheltyを連携し、どのような課題を解決し、どのような世界観を実現するかを紹介します。
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トラブル発生時の業務フロー
トラブル発生時の対応工数を減らしたいというのは全国共通の悩みだと思います。まずは、トラブル発生時に、どのような作業が発生するか、から見ていきます。
障害が発生した時の一般的な対応フローにはたくさんのタスクがあります。IIMからはAPMで計測や、監視、通知を高度化することはできますが、対処に近いステップはタイミングやコミュニケーションなどうまくいかないことが多いです。
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課題:分析はスキルが必要
調査にはある程度の知識やスキルが必要とされ、習得には時間も労力もかかります。ワークフロー申請や、セキュリティなど調査のための手続きのハードルもあり面倒です。
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課題:やり直しが多い調査業務
大きな組織になるほど、部門間のコミュニケーション回数が増えます。関係各社の考え方も違うため、コミュニケーションのためのコストが高くなります。
これらの課題をHinemosとES/1 Sheltyの連携により解決します。まず、障害発生時にやるべきこととして、実は障害発生時は定石の対応フローがあります。
これまでは、この定石の対応フローに人的コストをかけて実施していましたが、これをしっかり定義する事で、トラブル発生時の業務フローを自動化することが可能になります。これで突発的な対応件数も工数も減らせます。
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HinemosとES/1 Sheltyの連携により現場あるあるを改善
トラブルが発生すると運用者は→状況がわからないので即対応開始!!→ログが消えてしまうため、すぐに保存確認&関係部署に連絡といった、コミュニケーション、調査の両方に奔走しています。HinemosとES/1 Sheltyの連携により深夜に起こされることが無いような世界を実現します。
HinemosとES/1 Sheltyの連携ソリューション
HinemosとES/1 Sheltyの連携ソリューションでは、障害検知からの対応を自動化します。ES/1 Shelty とHinemosを組み合わせて問題対応プロセスを自動実行し、関係者への通知も自動化します。

上図の緑色の部分(ES/1
Shelty)でサービス提供の悪化を直接検知し、その後の定型の作業を青色の部分(Hinemos)で自動実行することが可能です。
これにより、問題の切り分け&調査用データの取得など一次対応に作業者の手を煩わせることがなくなります。
デモ①障害検知
デモ②自動復旧
お問い合わせ
HinemosとES/1 Sheltyとの連携に興味のある方は、ぜひお問い合わせください。
- - アプリケーションやインフラ障害の対応にお困りの方
- - 日本企業に適したAPMにご興味のある方
- - HinemosとES/1 Sheltyとの連携に興味のある方
お問い合わせ内容の記載例
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お問い合わせ対象
記事:HinemosとAPM
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お問い合わせ内容
HinemosとES/1 Sheltyとの連携について、詳しくお知りになりたい内容を記入してください。
まとめ
本記事では、新しい運用の形についての取り組みをご紹介してきました。
- - APMはシステムの“みえる”を大幅に強化します
- - ES/1 Sheltyは日本企業に最適化したAPMです
- - 運用業務の効率化、自動化を促進します
- - プロの知見をパッケージングしてお届けします
統合運用管理のNTTデータ先端技術、性能分析のIIMのタッグにより、導入したらすぐに効果を実感できるよう、今後も機能を練り上げていきます。
関連情報
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- 次世代型性能管理ソフトウエアES/1 Shelty
本記事ではES/1 Sheltyの機能概要についてご紹介しております。