カレンダ機能による48時間スケジュールの応用と設定方法

作成日 2026/05/20

はじめに

運用現場では、夜間の監視が「日付(0:00)」をまたいで続くことがあります。

日付をまたぐ運用を行う際、日付が変わるため、「日付や曜日ごとに、設定を2つに分けて登録しなければならない」と考えるかと思います。

しかし、一連の処理にも関わらず、日付の境界線によって設定を分割すると、登録項目が増えるだけでなく、管理も複雑になります。

今回は、その悩みを解決するHinemosカレンダ機能の活用テクニック、通称「48時間スケジュール」について解説します。

 

「48時間スケジュール」について

「48時間スケジュール」とは何か

Hinemosのカレンダ機能は、24時を超える時間の入力をサポートしています。

カレンダ設定の開始時間・終了時間の入力可能範囲は「-99:59:59 ~ 999:59:59」となっており、24:00以降の数値をそのまま入力することが可能です。

つまり、Hinemosにおいては「翌日の午前1時」を「25:00」として設定できます。 

これを利用して、日付をまたぐスケジュールを1日の設定として定義する方法を、ここでは「48時間スケジュール」と呼びます。

 

48時間スケジュールを設定するメリット

日付をまたぐ設定をこの方法で行うメリットは大きく2つあります。

 

1. 設定がシンプルになる 

「月曜の23:59まで」と「火曜の0:00から」のように設定を2行に分ける必要がありません。
「月曜の29:00(翌朝5時)まで」と1行書くだけで済み、管理工数が削減できます。

 

2. 監視の空白時間(隙間)が生まれない 

設定を分割する場合、運用担当者が懸念するのが「23:59:00に終わって、00:00:00に始まる間の 秒単位の隙間 」です。 

48時間スケジュールで一本化してしまえば、時間の継ぎ目そのものが存在しないため、
監視漏れのリスクを物理的にゼロにすることができます。

 

実際に設定してみよう

それでは、具体的な例で設定方法を見ていきましょう。

 

A:毎日、夜22時から翌朝5時までの間、夜間監視を稼働させたい

これは最も基本となる夜間帯の監視を行うパターンです。

〇設定のポイント 

翌日の朝5時は、「29:00」と指定します。

 

○カレンダ詳細の設定例

カレンダ[カレンダの作成・変更]ダイアログ

カレンダ設定A

〇確認方法

設定が完了したら、下記の手順で正しく登録されているか確認しましょう。

1. カレンダ[一覧]ビューで、対象のカレンダを選択する

2. カレンダ[月間予定]ビューが表示されるので、確認したい週の日付をクリックする

3. 画面下部のカレンダ[週間予定]ビューに、選択した週の時間ごとの稼働バーが表示される

 

このように「週間予定」ビューで確認すると、毎日夜22時から翌朝にかけて、
緑色の稼働バーが途切れることなく繋がっていることが確認できます。

週間スケジュールA

 

B:平日9時から18時の定常監視に加えて、金曜日は夜22時から翌2時までの深夜枠も延長して監視体制を敷きたい

こちらは「金曜夜間に、毎週バックアップ作業を行うため、その間も監視したい」といった、
実際の現場運用を想定した応用編です。

〇要件

基本: 平日 9:00~18:00 は監視、土日祝日は非稼働

例外: 金曜日は夜22:00~土曜 AM2:00までの間も監視(この時間帯は、土日祝日に関わらず毎週稼働させる)

 

〇設定のポイント

ここでは「48時間スケジュール」と「カレンダパターン」、「優先順位」を組み合わせて設定します。

・土曜日のAM2:00まで監視するために、金曜日の終了時間を「26:00」と設定する

・祝日はインストール時にデフォルトで登録済みのカレンダパターン「holiday_JPN_2024-2034」を利用して非稼働にする

・Hinemosのカレンダは番号が若い順に判定されるため、優先したい項目を先に書く

 

〇設定順序

1. 金曜日の夜間分を最優先で設定する

2. 土日祝日を非稼働に設定する

3. 9:00~18:00 の定常監視を設定する

 

○カレンダ詳細の設定例

カレンダ[カレンダの作成・変更]ダイアログ

カレンダ設定B

 

これを「週間予定」ビューで確認すると、 平日は日中のみ緑色で表示され、金曜日だけは18時で一度途切れたあと、
夜22時から土曜の朝2時まで、日付をまたいで緑色のバーが伸びていることが確認できます。

また、土日祝日は赤色(非稼働)で表示され、 しっかりと休みになっていることも確認できます。

週間スケジュールB

 

このように「48時間スケジュール」と「カレンダパターン」、「優先順位」を組み合わせることで、
面倒な繰り返し登録を避けつつ、日付またぎの対応もスマートに実現できます。

 

おわりに

今回は、Hinemosカレンダ機能の柔軟な時間設定についてご紹介しました。

・24時を超える時間(25:00, 29:00等)を活用する

・日付またぎは「設定の分割」ではなく「時間の延長」で対応する

この2点を意識するだけで、複雑になりがちなスケジュール管理をシンプルにすることができます。

設定した後は、必ず「週間予定」ビューで、緑色のバーが意図通りに日付をまたいでいるか確認してみてください。

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