Hinemosのジョブ機能で利用可能なジョブの種別としては、コマンドジョブ、参照ジョブ、ファイル転送ジョブ、承認ジョブ、監視ジョブの5種類があります。

コマンドジョブは、管理対象ノード上でコマンド(シェルスクリプトなど)を実行するジョブです。コマンドジョブに複数のノードが登録されているスコープを指定すると、単一のコマンドを複数の管理対象ノード上で容易に実行することができます。 下記図はジョブの実行イメージ図になります。

参照ジョブは、同一ジョブユニットに属する定義済みの別のコマンドジョブ(もしくはファイル転送ジョブ、承認ジョブ, 監視ジョブ)を参照する形で、 設定することが可能なジョブです。
参照ジョブでは、待ち条件、参照するコマンドジョブを定義するのみで、 参照先コマンドジョブの設定情報(制御、コマンド、開始遅延、終了遅延、多重度、終了状態、通知先の指定、の各タブに設定された、設定情報） に基づいたジョブを登録、実行することができます。同様の設定がされているジョブを参照することができるため、ジョブ設定の手順を省略することができます。

ファイル転送ジョブは、指定したノードからスコープ（もしくはノード）へファイル転送を行なうジョブです。 通常のジョブは実行時に指定のコマンドを実行しますが、ファイル転送ジョブでは、ファイル転送を実行します。
また、ファイル転送先はスコープが指定できるので、1つのノードから複数ノードへのファイル転送を容易に行なうことができます。
終了状態や待ち条件の設定等に関しては、コマンドジョブの作成手順と同じ手順や考え方にて設定できます。

承認ジョブは、ユーザの承認を待ち合わせるジョブです。 人の判断が必要なアクションをジョブとして登録できます。承認ジョブが実行されると、予め設定された承認者へメールが送信されます。 送信されたメールには、承認画面へのURLと承認依頼の概要が記載されています。
承認者は、承認画面より詳細内容を確認して、ジョブの承認もしくは却下を判断します。 承認者が承認/却下するまで承認ジョブは実行中のままとなり、承認もしくは却下を選択することにより、後続のジョブが動作します。
また、ジョブに対して承認もしくは却下を選択することで、承認依頼先とジョブの実行者へ承認結果に関する通知をメールなどで送信することも可能です。通知設定にて、通知の方法を選択できます。

承認の依頼先としては、特定のユーザを指定するか、複数ユーザをグループ指定することができ便利です。

監視ジョブは、監視対象システムのステータスを監視して、監視結果に基づいたジョブの実行結果（終了値・終了状態）を返却するジョブです。監視ジョブでは、ただ監視するジョブではなく、監視結果に応じて、後続のジョブをコントロールすることができる便利なジョブです。待ち条件や終了値の概念などは、コマンドジョブと同じように設定できます。

ジョブの実行制御①

ジョブの実行制御②

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