様々なジョブ実行契機

作成日 2020/07/31
更新日 -

1.様々なジョブ実行契機の種類

Hinemosのジョブ機能には、ジョブを様々な方法で実行する機能が備わっています。Hinemosでは、こうしたジョブを実行する様々な方法をジョブの「実行契機」と呼びます。ジョブの実行契機には、即時(手動)実行、マニュアル実行、スケジュール実行、ファイルチェック実行(対象ファイルの作成、削除、変更)、ジョブ通知、の計5種類の契機があります。

 

実行契機の種類 概要
即時(手動)実行 ジョブ実行を、手動操作で開始する際に使用します。
マニュアル実行 ジョブ定義内において利用するジョブ変数を、ジョブ実行を手動操作で開始する際、都度指定したい場合に使用します。
スケジュール実行 あらかじめ指定したスケジュールに従って、ジョブ実行を自動で開始する場合に使用します。
ファイルチェック実行 あらかじめ指定したファイルの状態変化を契機に、ジョブの実行を開始する場合に使用します。
ジョブ通知 Hinemos上の監視結果や、他のジョブ実行結果に応じて、指定したジョブの実行を開始する場合に使用します。

 

本セクションでは、上記ジョブの実行契機について順に説明します。

 

 

 

2.ジョブの即時(手動)実行

Hinemosではジョブを手動操作で実行することができます。この操作をHinemosではジョブの「即時実行」と呼びます。ユーザは、ジョブの「即時実行」操作を行うことにより、Hinemosの操作画面から、自身が選択したジョブ定義を実行することができます。 例えば、運用中のシステムに何らかの異常や障害が発生した場合において、あらかじめスケジューリングされたタイミングではなく、任意のタイミングにて手動でジョブを実行したいといった場合には、「即時実行」操作を使用することで、即時にジョブ実行を行うことが出来ます。

 

 

 

3.ジョブのマニュアル実行

ジョブ実行時に、ジョブ内で利用するジョブ変数を都度指定して実行したい場合は、ジョブの「マニュアル実行」を利用します。ジョブ変数の指定方法(入力方法)としては、 以下4種類の方法が準備されています。

 

入力(テキストボックス)

 → ジョブのマニュアル実行時に、ジョブ変数を自由記述形式で指定できます。

 

選択(ラジオボタン)

 → あらかじめ、ジョブ変数に指定可能な値を選択肢として準備しておき、ジョブのマニュアル実行時に、ラジオボタンで選択させることができます。

 

選択(コンボボックス)

 → あらかじめ、ジョブ変数に指定可能な値を選択肢として準備しておき、ジョブのマニュアル実行時に、コンボボックスで選択させることができます。

 

固定

 → ジョブのマニュアル実行時に、ジョブ変数にあらかじめ指定された固定値が設定されます。

 

 

ジョブの「マニュアル実行」は、運用操作の「型」が決まっているが、操作実行時には都度操作内容の詳細を決める必要がある、といった場合に、活用することが可能です。例えば、プライベートクラウド環境において、「仮想マシンの払い出し」といった運用操作が存在し、払いだす仮想マシンの細かいスペックは都度指定したい、といった場合に、ジョブの「マニュアル実行」を利用することで、「仮想マシンの払い出し」操作の大枠をジョブとして定義し、仮想マシンの細かいスペックは、ジョブ変数としてジョブ実行時に都度指定する、といった運用が可能となります。

 

 

4.ジョブのスケジュール実行

Hinemosでは、あらかじめ設定しておいたジョブ定義を、あらかじめ設定しておいた任意のタイミングにて、自動で実行することができます。この実行方法をHinemosではジョブの「スケジュール実行」と呼びます。 ユーザは、ジョブの「スケジュール実行」を利用することで、ジョブの実行を開始したいタイミングに、ジョブの実行操作を行う必要がなくなります。そのため、ジョブの実行操作誤りや実行操作忘れといった、人的作業に起因するミスの削減や、ジョブ実行管理に必要となる人員を削減することが可能となります。

 

 

 

5.ジョブのファイルチェック実行

Hinemosでは、指定したファイルの状態変化(作成、削除、変更)を契機に、あらかじめ指定したジョブの実行を開始することができます。こうしたジョブの実行方法をHinemosでは、ジョブの「ファイルチェック実行」と呼びます。 「ファイルチェック実行」を契機したジョブ実行は、所定のファイルへの書き込みを介して、複数システムにまたがるHinemosやその他アプリケーション間で、処理フローを連携したいといった場合において、多く利用されます。

 

 

 

6.ジョブ通知によるジョブ実行

ユーザは、ジョブ通知を利用することにより、Hineoms上の運用結果(監視結果や、他のジョブ実行結果)を契機に、あらかじめ指定したジョブ実行を開始することができます。 ジョブ通知を利用することで、特定の監視が失敗した場合に任意のジョブを実行する、といったことが実現可能となります。監視設定でシステム異常を検知した場合に、「ジョブ通知」を介して、システム障害発生時の一次対処をジョブとして定型化し、定型化したジョブを自動で実行する、といった運用が実現できます。

 

 

 

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