作成日 | 2022/5/29 |
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はじめに
本シリーズについて
本シリーズではHinemos ver.7.0で新たに実装されたジョブセッション事前生成についてご紹介致します。機能の説明、基本的な設定方法について記載しています。
ジョブセッション事前生成とは
ジョブのスケジュール実行について
まず、ジョブセッション事前生成について説明する前に、ジョブのスケジュール実行について説明しようと思います。
ジョブのスケジュール実行では、スケジュール実行契機を利用することで"毎日〇時"にジョブを実行や、"毎時〇分から△分ごと"に繰り返しジョブを実行するといったように自動でジョブを実行することが出来ます。
例えば、9時から30分ごとにジョブを実行するようにスケジュール実行契機を設定したとします。
すると、以下の図のようにスケジュール実行契機で設定した時刻になるとジョブが自動で実行されます。
上記の通り、スケジュール実行契機を利用することでジョブの実行操作を行う必要がなく、設定したタイミングでジョブを自動で実行することができます。
そのため、ジョブの実行操作の誤りや実行操作を忘れたといったことを減らすことができます。
ジョブセッション事前生成について
ジョブをスケジュール実行する際に、ジョブセッションを指定したタイミングで事前に生成することができます。
下の図を例としてジョブセッション事前生成が実行されるのか説明します。
- 1.9時から30分ごとに実行するようにジョブセッション事前生成を8時に設定したとします。
- 2.ジョブセッション事前生成で設定した8時に9時から30分ごとのジョブセッションが事前に生成されます。
- 3.9時になるとジョブセッション事前生成であらかじめ生成されたジョブセッションを元にジョブが実行されます。
このように、ジョブセッション事前生成でジョブセッションの生成のタイミングとジョブの実行のタイミングを分けることができます。
ジョブセッション事前生成の設定方法
ジョブセッション事前生成の設定方法
実際に設定をしてみましょう
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- 1.ジョブ[スケジュールの作成・変更]ダイアログを開きます。
- 2.スケジュール設定タブからスケジュールを設定します。
今回は毎時00分に実行するように設定します。
- 3.ジョブセッション事前生成タブを開きます。
- 4.ジョブセッションの事前生成を有効にするにチェックします。
- 5.事前生成スケジュールを設定します。
今回は毎日11時30分にジョブセッションを事前生成されるように設定します。
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ジョブセッション事前生成の実行結果
ジョブセッション事前生成の実行結果
上記で設定したスケジュール実行契機の実行結果を見てみましょう。
事前生成されたセッションIDは[実行予定日時]-[事前生成日時]-[番号]になるので、事前生成されたセッションがどれかというのも一目でわかりやすいです。
また、事前生成されたジョブセッションの実行状態は「実行予定」になります。
下記の画像では、セッションIDの1つ目の区切りが20220705120000となっているので、2022/7/5 12:00にジョブが実行される予定というのがわかります。
2つ目の区切りが2022075113000となっているので、2022/7/5 11:30にジョブセッション事前生成が実行されたということがわかります。
3つ目の区切りはユニーク番号となっております。
また、「事前生成が完了したらINTERNALイベントを出力する」にチェックを付けることで、監視履歴に「ジョブセッションの事前生成が完了した」という通知がくるように設定できます。
ジョブセッション事前生成で生成したジョブセッションの削除方法
ジョブセッション事前生成で生成したジョブセッションの削除方法
ジョブセッション事前生成で生成したジョブセッションは以下の方法で削除することができます。
- 1.スケジュール実行契機を無効化
- 2.スケジュール実行契機を削除
- 3.スケジュール実行契機の「ジョブセッションの事前生成」を無効化
- 4.スケジュール実行契機の「スケジュール予定」を変更する
- 5.「事前生成したジョブセッションの削除」ボタンをクリック
下記の画像は「事前生成したジョブセッション事前生成の削除のボタン」になります。
おわりに
この記事では、ジョブセッション事前生成についてご紹介致しました!
ver.7.0で新たに実装されたジョブセッション事前生成を、是非皆さまも活用してみてください!