| 作成日 | 2025/09/22 |
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はじめに
今回は、ジョブ履歴[ノード詳細]に表示されるメッセージの、最大表示文字数を増やす方法を紹介します。
前提条件
実行環境
サーバ(OS : Red Hat Enterprise Linux 9)
⇒「Hinemosマネージャ(ver7.1)」
⇒「Hinemos Webクライアント(ver7.1)」
⇒「Hinemosエージェント(ver7.1)」
実施内容
- Hinemosプロパティ「job.message.max.length」の値を変更する
- Agent.properties「job.message.length」の値を変更する
プロパティの値を変更する
「job.message.max.length」の値を変更する
ジョブ履歴のメッセージの最大文字数は、「job.message.max.length」の値を設定することで変更することができます。
メンテナンス[Hinemosプロパティ]ビューで変更対象の設定を選択し、Hinemosプロパティ設定[作成・変更]ダイアログを開きます。
デフォルトの値は2048となっています。
今回は上記の値を12000に変更します。
「job.message.length」の値を変更する
Hinemosプロパティ「job.message.max.length」の値を変更した際には、
Agent.properties「job.message.length」の値も併せて変更する必要があります。
Agent.propertiesを開き、「job.message.length」の値を確認します。
デフォルトの値は1024となっています。
今回は上記の値を6000に変更します。変更後はHinemosエージェントの再起動を行ってください。
以上でジョブ履歴のメッセージの最大文字数を増やすための設定は完了です。
コマンドジョブの作成
設定内容
ジョブ履歴のデフォルトの最大文字数2048文字以上のメッセージを出力するコマンドジョブを作成します。
今回は5000文字の文字列をランダムで生成するコマンドを利用します。
結果確認
プロパティ変更前の確認
コマンドジョブを実行しても、2048文字以降のメッセージは出力されず、途切れてしまいます。
プロパティ変更後の確認
それでは、プロパティ変更後のコマンドジョブ実行結果を確認してみましょう。
下記の通り、生成された5000文字の文字列全てが表示されていることが確認できます。
注意事項
上述のHinemosプロパティ及びAgent.propertiesの値を拡張する場合、ジョブのメッセージ処理の際に消費するヒープメモリの最大サイズが
増加します。
極端に大きな数値を設定すると、動作異常等により膨大なメッセージが出力された際に、コンポーネントのヒープメモリが枯渇する事が
懸念されます。
当該パラメータの拡張により必ずしも上記の事象が発生するとは限りませんが、安定稼働の観点から極端に大きな拡張は行わない事を推奨します。
おわりに
この記事ではHinemosプロパティを変更して、ジョブ履歴に表示されるメッセージの最大表示文字数を増やす方法を紹介しました。
ジョブ履歴機能をご使用の際に、ご参考いただければ幸いです。

