【ニュース】OSS統合監視ツール推進協議会を設立(四社共同セミナー追加開催決定)

 

2009年1月14日

 

NTTデータ、サン・マイクロシステムズ、富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ、

ミラクル・リナックスがOSS統合監視ツール推進協議会を設立

~高品質なシステム監視をオープンソースで行う時代へ~

 

株式会社NTTデータ
サン・マイクロシステムズ株式会社
株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ
ミラクル・リナックス株式会社

 

 

 株式会社NTTデータ(以下NTTデータ)、サン・マイクロシステムズ株式会社(以下サン)、株式会社富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(以下富士通SSL)、ミラクル・リナックス株式会社(以下ミラクル・リナックス)は、このたび、オープンソースの統合監視ツールに関し、共同で普及促進することに合意し、OSS統合監視ツール推進協議会を設立しました。OSS統合監視ツール推進協議会は、主に既存の商用製品を利用している企業に対し、システム統合監視の機能についてはオープンソースの統合監視ツールでも既存の商用製品に匹敵する十分な機能をもつことを広く認識してもらい、低価格で高品質の情報システム運用を求めるニーズに応えることを目的とします。

 

 

【背景】

 近年、企業における情報システムは重要性が高まるとともに、ビジネスの継続性、セキュリティーの強化、コンプライアンスの強化といった新たな対応も重要な課題となっています。これらの課題に対応するためには、統合監視ツールの導入が不可欠です。各社より商用の統合監視ツールが提供されていますが、あらゆるニーズに対応し大規模システムもカバーするものである一方、非常に高価な価格帯となっています。そのため、一部の重要システムへの導入が進む一方、周辺の低予算システムには導入があまり進んでいない面があります。また実際に必要とする以上の機能が備わっている場合、費用対効果に満足できない面もあります。

 OSSについては、コスト低減の1つの手段として活用している企業が増えています。すでにOSであるLinuxやOpenSolarisをはじめ、Webサーバ、APサーバ、DBMS等のミドルウェアにおいては広く活用されている実績があります。さらに現在ではCRMやERPといった業務パッケージと言われる分野にもOSSの事例は生まれています。しかし、統合監視の分野においてはOSSの普及が進んでいないため、OSS統合監視ツール推進協議会では広く認識して頂くためにプロモーションを展開します。

 

 

【OSS統合監視ツール推進協議会の目的】

 四社は、商用統合監視ツールを導入しているが、費用対効果に満足していない企業、および費用面の問題から商用統合監視ツールの導入に至っていないシステムに対し、OSSの統合監視ツールを用いたソリューションを共同でプロモーションします。

 OSSの統合監視ツールには、商用製品と比較して以下のようなメリットがあります。

 

低価格での導入が可能
商用のミドルウェアはもちろんのこと、OSSのミドルウェアの監視も可能
商用製品ではサポートしていない環境でも動作・サポートが可能なものがある
商用製品とは異なる設計コンセプトにより、監視対象にかかる負荷が少ない

 

 四社は、これらのOSS統合監視ツールのメリットを訴え、広く普及を目指します。

 

 

【活動内容】

 まず、2月26日に東京で開催する四社共同セミナーにおいて、富士通SSL、ミラクル・リナックス、NTTデータのソリューションを紹介します。また、サンからは、MySQL Enterpriseに富士通SSL、ミラクル・リナックス、NTTデータのソリューションを組み合わせることで、MySQLで構築されたデータベースを含めた統合監視の実現についてご紹介します。

 

 

OSS統合監視ツール推進協議会主催「オープンソースによる統合運用監視の勧め」

 

第1回

日時:2009年2月26日(木) 13:15~17:00(受付開始 13:00~)

場所:NTTデータ INFORIUM(インフォリウム)

〒100-6030 東京都千代田区霞が関3-2-5霞が関ビル30F

http://www.nttdata.co.jp/showroom/access.html

費用:無料

 

 

第2回

日時:2009年3月2日(月) 13:45~17:30(受付開始 13:30~)

場所:NTTデータ INFORIUM(インフォリウム)

〒100-6030 東京都千代田区霞が関3-2-5霞が関ビル30F

http://www.nttdata.co.jp/showroom/access.html

費用:無料

 

講演内容:オープンソースの統合監視ツールの製品・事例紹介などを予定。

 

 

 また、OSS統合監視ツール推進協議会は本取り組みに賛同する企業があれば、協業範囲を拡大していく所存です。

 

 

【Hinemos®について】

 「Hinemos」は、2005年からOSSとして公開している統合運用管理ソフトウエアで、世界で唯一の、システム監視とジョブ管理を備えるOSSツールです。既存OSSでは不十分であるエンタープライズ環境で求められるシステム監視やジョブ運用などの一元的なオペレーションを実現します。  「Hinemos」を使用することにより、従来の運用管理製品にかかるライセンス料金や、見えない人件費など、運用にかかるさまざまなコストの削減が図れます。

 

 

【MySQL Enterprise Monitorについて】

 MySQL Enterprise Monitorは、お客様の環境のMySQLサーバーを継続的に監視し、セキュリティー脆弱性の解消、レプリケーションの改善、パフォーマンスチューニングなどについて、問題が顕在化する前にアラートを通知します。「仮想DBA」とも呼べるソフトウエアであり、データベース管理者の生産性を飛躍的に向上させることが可能です。

 

 

【GroundWork Monitor(グラウンドワーク モニター)について】

 GroundWork Monitorは、サーバやネットワークを監視するためのソフトウエアです。世界で広く使われているオープンソースNagiosをベースとし、その他えりすぐりのオープンソースソフトを統合することで構成設定を容易にするWeb画面やパフォーマンスグラフ、各種レポート機能を提供します。

 

 

【ZABBIXについて】

 ZABBIXとは、サーバ、ネットワーク、アプリケーションを集中監視するためのオープンソースの統合監視ソフトウエアです。統合監視に必要な監視、障害 検知、通知機能を備えています。多数のプラットフォームに対応したZABBIXエージェントとSNMPに対応しているため、システム全体をZABBIXひとつで監視することが可能です。

 

 

注 Hinemos®は、NTTデータの登録商標です。

注 Sun、Sun Microsystems、MySQL、MySQL Enterprise、Solarisは、米国Sun Microsystems, Inc.の米国およびその他の国における商標または登録商標です。

注 その他記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。