Hinemosのカレンダを極める(前後日編)

作成日 2014/3/31
更新日 2014/3/31

概要

本技術情報は、要件に応じて自在に監視やジョブの稼働/非稼働を定義するために、Hinemosでどのようなカレンダを設定できるのかご紹介するものです。

カレンダ機能を用いることで、実行日に応じたジョブを制御する方法について、技術情報「日付に合わせて実行対象のジョブを切り替える」でご紹介しておりますので、具体的にカレンダとジョブを組み合わせる方法については、こちらの技術情報をご参照ください。

本技術情報では、Hinemos4.1で追加された「前後日」についてご紹介します。

<参考情報>
Hinemosの[実践]入門の本が出ました。Hinemosをもっと詳しく知りたい方は、以下の書籍がお勧めです。

Hinemos統合管理[実践]入門

カレンダ機能の基本

技術情報「日付に合わせて実行対象のジョブを切り替える」でもご紹介していますが、Hinemosのカレンダ機能では、毎月特定の日や特定の曜日等を監視やジョブが動作する「稼働」として設定したり、監視やジョブが動作しない「非稼働」として設定したりすることができます。

これらについては複数の条件を組み合わせることができるため、「毎月1日は稼働」や、「毎月1日と、毎週月曜日以外の日は稼働」といった複雑な条件についても簡単に制御することが可能です。

毎月月末のみ稼働するカレンダを作成する

では、毎月○日という条件ではなく、よく使われる以下の要件はどのように実現すればよいでしょうか

要件

毎月最終日は、月次集計ジョブを実行している。そのため、毎月最終日(例:1/31、2/28、...、12/31)のみ有効となるカレンダをジョブスケジュールに割り当てたい

設定方法

一見この要件を満たすことは非常に困難なように考えられます(月末最終日は毎月違いますし、1/31、2/28、・・・と設定しようとすると設定が多くなり過ぎ、かつ閏年も考慮しなければなりません)。

Hinemosでは、このような要件はカレンダ詳細設定で、以下のように設定することで簡単に実現できます。

年:「毎年」
月:「毎月」
日:「1」日
前後日:「-1」日後 (ポイント!)
時間:「0:00:00」~「24:00:00」
稼働/非稼働:「稼働」

カレンダの設定ダイアログ

確認してみる

設定をしたら、カレンダ[月間予定]ビューで見てみましょう。

毎月最終日のみ緑色(ジョブや監視が動作する日)、それ以外の日は赤色(ジョブや監視が動作しない日)になっていることが確認できます。

カレンダ[月間予定]ビュー

毎年2月のカレンダを見ていくと、もちろん閏年には、2/29が緑色になっていることが確認できます。

カレンダ[月間予定]ビュー

ポイント

「前後日」はカレンダ詳細設定の判定対象となる日を、年・月・日で設定した日から、指定した日数分ずらすことができる項目です。

今回のケースでは、毎月1日の「-1日後(つまり、1日前)」を指定しているため、毎月最終日がカレンダ詳細設定で指定される日付となります。

まとめ

本技術情報では、Hinemosのカレンダ機能の中から、「前後日」の利用方法についてご紹介しました。

次回は、祝日や営業日のような、定期的ではない日程をカレンダ機能で扱う方法についてご紹介します。

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