作成日 | 2014/8/21 |
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更新日 | 2015/12/3 |
はじめに
本シリーズについて
本シリーズは、Hinemosは聞いたことはあるけど、何ができるの?どうすれば使えるの?という人を対象に、Hinemosのセットアップから基本的な利用方法について記載しています。
本シリーズのドキュメント通りに進めていただくことで、Hinemosに触れたことがない人でも、Hinemosを使いこなす最初の一歩を踏み出していただける内容になっています。
Hinemosとは?という方は、まずはこちらをご覧ください。
また、Hinemos v5.0 については、以下をご覧ください。
Hinemos ver.5.0 入門編① Hinemos ver.5.0を使ってみよう
入門編①Hinemosを使ってみようでは、Hinemosのセットアップ手順と簡単な操作方法について記載しています。まずは、Hinemosをいろいろと操作できる環境を作っていきましょう。
<参考情報>
Hinemosの[実践]入門の本が出ました。Hinemosをもっと詳しく知りたい方は、以下の書籍がお勧めです。
前提
本ドキュメントでは、お手元にWindow7が動作するPCがあり、その上でVMware Playerが動作する環境があることを前提とします。
なお、クラウド環境をお持ちの方は、クラウド上でもHinemosを構築することができます。クラウド環境のHinemosについては、以下の特集記事をご覧ください。
注意事項
本ドキュメントに登場するHinemos本体のバージョン番号(4.1.*)はご利用のバージョンに適宜読み替えてください。
免責事項
本ソフトウェアの使用・本ドキュメントに従った操作により生じたいかなる損害に対しても、 弊社は一切の責任を負いません。
セットアップ環境の準備
構築に必要なパッケージの入手方法
Hinemosをセットアップするにあたり、VMware PlayerとCentOSをダウンロードし、VMware Player上に2台のゲストOSとして、CentOSをインストールしてください。
1. VMware Playerのダウンロード
下記のサイトから、Windows版のVMware Playerをダウンロードしてください。
2. CentOS のダウンロード
下記のサイトから、CentOSをダウンロードしてください。
本ドキュメントで構築するシステム構成
Hinemosは、マネージャ、管理対象ノード、クライアントから構成されます。
Hinemosマネージャ
・ Hinemosの運用管理機能を提供するサーバ。
・ Hinemosマネージャをインストールします。
・ Windows7上のVMware PlayerのゲストOS1として構築します。
管理対象ノード
・ Hinemosの管理対象となるマシン。
・ ジョブ機能や、一部の監視機能を使用する場合は、Hinemosエージェントをインストールする必要があります。入門編①では、Hinemosエージェントは使用しません。
・ Windows7上のVMware PlayerのゲストOS2として構築します。
Hinemosクライアント
・ オペレータが操作する端末。
・ Hinemosクライアントをインストールすることで、GUIベースのクライアントアプリケーションを提供します。
・ Wineows7上にインストールします。
本ドキュメントでは、Hinemosについて理解していただくため、以下のような環境を構築し、実際にHinemosにて監視やジョブの実行を実施していきます。
各環境情報として以下の内容(特にホスト名とIPアドレス)を使用しますが、適宜ご利用の環境の値に読み替えてください。
- Windows7 (ホストOS、Hinemosクライアントとして利用する環境)
- CentOS6.5 (ゲストOS1、Hinemosマネージャとして利用する環境)
- CentOS6.5 (ゲストOS2、管理対象ノードとして利用する環境)
マシン構成(物理構成)
マシン構成(論理構成)
Hinemosを使ってみよう
Hinemosを実際に使えるまでの流れを以下の順で説明します。
・ Hinemosのセットアップ
Hinemosパッケージのダウンロードから、インストール・起動までを説明します。
・ Hinemosへの管理対象の登録
Hinemosへのログインから、管理対象の登録までを説明します。
・ Hinemosから管理対象の状態を見る
Hinemosに対して監視設定を行い、管理対象の状態を確認するまでを説明します。
Hinemosのセットアップ
Hinemosパッケージのダウンロードから、インストール・起動までを説明します。
1. Hinemosパッケージのダウンロード
HinemosはOSSの統合運用管理ツールですので、SourceForgeのHinemosプロジェクト(外部リンク)よりどなたでも自由にダウンロードできます。まずは、はじめに今回のセットアップで使用するHinemosマネージャのパッケージとHinemosクライアントのパッケージを以下のサイトからダウンロードしましょう。
【本体(マネージャ/エージェント/クライアント)パッケージは、こちら】
2. Hinemosマネージャのセットアップ
次に centos_manager にHinemosマネージャをインストールしていきますが、その前に以下の3点を確認しておきましょう。
・SELinuxが無効になっているか
HinemosマネージャはSELinuxが有効になっている場合は、インストールできません。あらかじめSELinuxを無効(disabled)に設定しておく必要があります。
[root]# cat /etc/selinux/config # This file controls the state of SELinux on the system. # SELINUX= can take one of these three values: # enforcing - SELinux security policy is enforced. # permissive - SELinux prints warnings instead of enforcing. # disabled - No SELinux policy is loaded. SELINUX=enforcing …
上記のように「SELINUX」のパラメータとして「enforcing」が設定されている場合は、SELinuxが有効となっているため、上記の「enforcing」を「disabled」に変更して、サーバを再起動してください。
・iptablesが適切に設定されているか
Hinemosマネージャへ接続する際に、接続時に使用するポートがHinemosクライアントから接続可能な状態である必要があります。OSのインストール直後は、iptablesが有効になっており使用ポートに対する通信がREJECTされる設定となっている可能性があるため、Hinemosマネージャ側の待ち受けポートの許可設定を適切に行う必要があります。
お試しで使っていただく分には、Hinemosマネージャのiptablesを止めていただければ利用可能な状態となるため、ここではiptablesを停止する方法を紹介します。
[root]# service iptables stop
Hinemosを利用する上で必要となるネットワーク条件については、以下のドキュメントに詳細な情報が記載されています。
- Hinemos ver4.1 インストールマニュアル 3.5 ネットワーク条件
実際に運用する環境にHinemosをセットアップする場合は、上記のドキュメントの情報を基に、適切に待ち受けポートの設定を行ってください。
・OpenJDK7がインストールされているか
Hinemos4.1系のマネージャは、Java7にて動作するため、Java7が事前にインストールされている必要があります。rpmコマンドで、java-1.7.0-openjdkパッケージがインストールされているかを確認してください。
[root]# rpm -qa | grep java-1.7.0-openjdk java-1.7.0-openjdk-1.7.0.45-2.4.3.3.el6.x86_64
上記のように表示されない場合は、CentOSに同梱されているjava-1.7.0-openjdkパッケージをインストールしてください。
また、インターネットに接続できる環境であれば、以下のようにyumコマンドでインストールすることが可能です。
[root]# yum install java-1.7.0-openjdk Loaded plugins: fastestmirror, refresh-packagekit, security Loading mirror speeds from cached hostfile … Installed: java-1.7.0-openjdk.x86_64 1:1.7.0.45-2.4.3.3.el6 Complete!
以上で事前準備は完了です。
それでは、Hinemosマネージャをインストールしていきましょう。
2-1. ダウンロードした「hinemos_manager-4.1.x_rhel6_64.tar.gz」を centos_manager 上に配置します。
2-2. centos_manager に root ユーザでログインします。
2-3. パッケージを展開をします。/root 配下にインストールパッケージを配置している場合は、以下のように展開します。
[root]# cd /root [root]# tar xzvf hinemos_manager-4.1.*_rhel6_64.tar.gz
2-4. インストーラを実行し、インストールを開始します。インストーラは展開したディレクトリ内にあるため、ディレクトリを移動してから実行します。
[root]# cd Hinemos_Manager-4.1.*_rhel6_64 [root]# ./manager_installer_JP.sh
2-5. インストーラからの質問に答えながら、インストール操作を進めます。今回は以下の内容でインストールを行います。
・ JAVA_HOME について
java-1.7.0-openjdkのホームディレクトリが「/usr/lib/jvm/jre-1.7.0-openjdk.x86_64」である前提とします。ホームディレクトリが異なる場合は、環境に合わせて入力してください。
・ プロセス監視やリソース監視に WBEM を利用するか
CentOS環境に対しては、SNMP を使用するため、WBEM は使用しません。
・ 一括制御で利用するFTPサーバについて
本ドキュメントでは一括制御は使用しないため、デフォルトのままとします。
[root]# ./manager_installer_JP.sh ------------------------------------------------------- Welcome to the installation for Hinemos Manager Version 4.1.* Copyright (C) 2013 NTT DATA Corporation ------------------------------------------------------- Hinemosマネージャのインストールを開始します。よろしいですか?(Y/N デフォルト:Y) : Y ← Yを入力しインストールを開始。 実行ユーザの確認中... [OK] SELinux の確認中... [OK] OSバージョンの確認中... [OK] rpm パッケージの確認中... java-1.7.0-openjdk... [OK] rsyslog... [OK] rsyslog.confの確認中... [OK] インストールディレクトリ /opt/hinemos の確認中... インストールディレクトリ /opt/hinemos を作成しました。 ユーザ hinemos の確認中... グループ hinemos を作成しました。 New password: ← OSのユーザであるhinemosのパスワードを入力。 Retype new password: ← 上と同じパスワードを再入力。 Changing password for user hinemos. passwd: all authentication tokens updated successfully. ユーザ hinemos (グループ hinemos)を作成しました。 インストールディレクトリ /opt/hinemos の所有者を hinemos:hinemos に変更しました。 JAVA_HOME を入力してください。(デフォルト:/usr/lib/jvm/jre-1.7.0-openjdk.x86_64) : ← デフォルトの設定を使用するため、何も入力せずにEnterを押す。 /usr/lib/jvm/jre-1.7.0-openjdk.x86_64 (/usr/lib/jvm/jre-1.7.0-openjdk.x86_64/bin/java) でよろしいでしょうか?(Y/N デフォルト:Y) : Y ← Yを入力。 プロセス監視やリソース監視にWBEMを利用しますか?(Y/N デフォルト:N) : N ← WBEMは使用しないため、Nを入力。 一括制御で利用するFTPサーバのIPアドレスを入力してください。(デフォルト:127.0.0.1) : ← 一括制御は使用しないため、何も入力せずEnterを押す。 127.0.0.1 でよろしいでしょうか?(Y/N デフォルト:Y) : Y ← Yを入力。 マウントされているファイルシステム一覧 /dev/sda2 - / /dev/sda1 - /boot データベースディレクトリ(/opt/hinemos/var/data)はパーティション /内に格納されます。 ログディレクトリ(/opt/hinemos/var/log)はパーティション /内に格納されます。 必要なファイルのコピー実行中... [OK] 設定ファイル(hinemos.cfg, postgresql.conf, persistence.xml, selfcheck-service.properties)の生成中... 設定ファイル(net-snmp)の変更中... Starting snmpd: [ OK ] /etc/snmp/snmpd.conf を変更しました。 (appended "view systemview included .1.3.6.1") snmpd サービスのrunlevel(2345)を有効としました。 警告 : snmpd.confをOSのデフォルトから変更している場合、.1.3.6.1以下にアクセス可能としてください。 [OK] rsyslog.confの確認中... rsyslog.confに設定を追記します。Shutting down system logger[ OK ] Starting system logger: [ OK ] ファイルパーミッションの変更中... [OK] 内部データベースの初期化中... checking database directory(/opt/hinemos/var/data)... done checking current user(hinemos)... done initializing database directory(/opt/hinemos/var/data)... done configuring database... done starting up database... done configuring database users... done configuring database schemas and loading initial data... done done shutting down database... done configuring authentication... done Hinemosマネージャのインストールが完了しました。 [root]#
「Hinemosマネージャのインストールが完了しました。」と出力されれば、Hinemosマネージャのインストールは完了です。
では、続いてインストールしたHinemosマネージャを起動してみましょう。/opt/hinemos/bin配下のhinemos_start.shを実行します。
[root]# /opt/hinemos/bin/hinemos_start.sh waiting for Hinemos Manager to start... waiting for PostgreSQL startup... PostgreSQL started waiting for Java Virtual Machine startup... .........................................done Java Virtual Machine started Hinemos Manager started [root]#
上記のように「Hinemos Manager Started」と出力されれば、Hinemosマネージャの起動は無事完了です。
3. Hinemosクライアントのセットアップ
次に、windows_clientにHinemosクライアントをセットアップします。
3-1. ダウンロードした「HinemosClientInstaller-4.1.x_win64.msi」をダブルクリックし、インストーラを起動します。(以下の例では、4.1.1のクライアントをインストールしていますが、バージョンは適宜読み替えてください。)
3-2. セットアップウィザードが表示されるので、次に進みます。
3-3. Hinemosクライアントの使用許諾の同意を求められるため、同意して次に進みます。
3-4. Oracle JREの利用許諾の同意を求められるため、同意して次に進みます。
3-5. Hinemosクライアントのインストール先を指定します。デフォルトの設定で問題ない場合は、そのまま次に進みます。
3-6. インストールを開始してよいかの確認画面が表示されます。問題なければ[Install]を押し、インストールを進めてください。
3-7. 以下の完了画面が表示されれば、インストール完了です。[Finish]を押してください。
Hinemosへの管理対象の登録
Hinemosへのログインから、管理対象の登録までを説明します。
1. Hinemosへのログイン
先ほどインストールしたHinemosクライアントを起動し、Hinemosマネージャに接続してみましょう。
1-1. スタートアップメニューから、Hinemosクライアントを選択し、起動します。
1-2. Hinemosマネージャにログインします。「接続[ログイン]」ダイアログが表示されますので、各項目を入力します。
・ ユーザID
ログインユーザを入力します。インストール直後は、「hinemos」ユーザしか存在しないため、「hinemos」と入力します。
・ パスワード
ログインユーザのパスワードを入力します。「hinemos」ユーザのデフォルトのパスワードは「hinemos」ですので、こちらも「hinemos」と入力します。
・ 接続先URL
Hinemosマネージャへ接続するURLを入力します。接続先URLは、「http://(HinemosマネージャのIPアドレス):8080/HinemosWS/」と入力します。
1-3. ログイン時の設定が適切であれば、ログイン成功のダイアログが表示されます。「OK」ボタンを押すと以下のようなHinemosクライアントの初期画面が表示されます。
上記のように、画面右下にHinemosログインユーザと接続先URLが表示されれば、ログイン完了です。
2. 管理対象の登録
Hinemosでは、管理対象を登録するデータベースをリポジトリと呼んでおり、最初に管理対象をリポジトリに登録する必要があります。では、実際に、centos_nodeを管理対象として登録してみましょう。
2-1. 「リポジトリ」パースペクティブをメニューバーから表示します。
2-2. 「リポジトリ[ノード]」ビューの右上のアイコンから「作成」を選択します。
2-3. 監視対象ノードの情報を入力し、「登録」ボタンを押します。ピンクの背景色で表示されている内容は必須の設定項目となります。以下のように設定してください。
」
・ ファシリティID
個々の管理対象ノード及びスコープを識別するため付与する文字列です。ノードやスコープの登録を行なう際に、システム内で一意になるように付与します。スコープについては、のちほど説明します。
・ ファシリティ名
ファシリティIDと同様、管理対象ノード及びスコープに対して付与する文字列です。任意に設定することができるため、運用者が見て管理対象ノードを識別しやすい文字列を設定します。
・ プラットフォーム
設定時に「Linux」、「Windows」、「Network Equipment」、「Other」より管理対象のプラットフォームを選択します。
・ IPアドレスのバージョン
管理対象と通信を行う際に使用するIPアドレスのバージョンを指定します。「4」、「6」の2種類から選択します。また、選択したバージョンのIPアドレスは必須の設定項目となります。
・ ノード名
管理対象のホスト名を入力します。
2-4.「リポジトリ[ノード]」ビューにて管理対象が登録されたことを確認します。
2-5. 次に、「Find By SNMP」を利用してcentos_managerを管理対象として登録しましょう。「Find By SNMP」は、SNMP経由で対象の情報の一部を取得し、適切な項目に設定します。
再度「リポジトリ[ノード]」ビューの右上のアイコンから「作成」を押し、以下のように「Find By SNMP」のIPアドレス欄に、centos_managerのIPアドレスを入力し、Findボタンを押してください。
2-6. ファシリティIDとファシリティ名を手動で以下のように設定し、「登録」ボタンを押してください。
以上で管理対象の登録は完了です。
3. スコープの作成
Hinemosでは、管理対象に対して監視やジョブ実行など様々な操作を行えますが、管理対象一台一台に対して設定していくのは煩雑で手間がかかります。そこで、Hinemosでは『スコープ』という管理対象を自由にグループ化できる仕組みを持っており、監視やジョブの対象をスコープ単位で設定することができます。
それでは、「スコープ」を作成し、管理対象を割り当ててみましょう。
3-1. 「リポジトリ[スコープ]」ビューの右上のアイコンから「作成」を選択します。
3-2. スコープの情報を入力し、「登録」ボタンを押します。ピンクの背景色で表示されている内容は必須の設定項目となります。以下のように設定してください。
・ ファシリティID
管理対象ノードのファシリティIDと同様、個々のスコープを識別するため付与する文字列です。システム内で一意になるように付与します。なお、ファシリティIDは、管理対象ノードと共通の情報として扱われます。そのため、管理対象ノードと同じファシリティIDは使用できない点は注意してください。
・ ファシリティ名
管理対象ノードのファシリティ名と同様、任意に設定することができるため、運用者が見て管理対象ノードを識別しやすい文字列を設定します。
3-3. 作成したスコープに管理対象ノードを割り当てます。「リポジトリ[スコープ]」ビューで作成したスコープをフォーカスした状態で、右上のアイコンから「割当て」を選択します。
3-4. 登録した管理対象ノード一覧が表示されるため、割当てたい管理対象ノードを選択し(複数選択可)、「割当て」ボタンを押します。
3-5. 登録が完了したら、「リポジトリ[スコープ]」ビューにて対象スコープに管理対象ノードが割当てられたことを確認します。
以上で、Hinemosへの管理対象の登録は完了です。
Hinemosから管理対象の状態を見る
入門編①の最後に、簡単な監視設定を行い、管理対象の状態を確認するところまでを説明して終わりたいと思います。
1. PING監視の設定
Hinemosは多くの監視機能を有していますが、ここでは最もシンプルなpingの応答があるかどうかを確認するPING監視の設定を行います。
1-1. 「監視設定」パースペクティブをメニューバーから表示します。
1-2. 「監視設定[一覧]」ビューの右上のアイコンから「作成」を選択します。
1-3. 「監視種別」ダイアログから「PING監視 (数値)」を選択します。
1-4. PING監視の設定を入力し、「OK」ボタンを押します。ピンクの背景色で表示されている内容は必須の設定項目となります。以下のように設定してください。
・ 監視項目ID
監視項目を登録する際にユーザが定義する文字列です。監視結果にもれなく表示されますので、監視内容を判別できるようなIDを設定することをお勧めします。システム内で一意になるように設定します。
・ スコープ
監視対象のスコープ、もしくはノードを選択します。
・ 条件:間隔
監視間隔を指定します。大量に監視設定を行った場合のHinemosマネージャへの負荷を考慮し、原則5分以上の設定を推奨していますが、動作確認等で利用する場合は待ち時間を短くするため、1分の指定も可能です。
・ アプリケーション
運用にあわせ任意の文字列を設定することができます。こちらも監視結果に表示されますので、運用する人が見て判断しやすい内容を設定することをお勧めします。
以下の内容は必須の設定項目ではありませんが、監視設定にはほぼ必須の内容です。
・ 通知ID
通知方法として使用する通知設定の通知IDを指定します。選択ボタンを押すことで、監視結果に適用する通知IDの選択画面が表示されます。Hinemosクライアントへの表示やメールによる通知など、様々な通知方法を選択できます。通知の詳細は、今後の入門編で紹介していきます。
1-5. 「監視設定[一覧]」ビューにてPING監視設定が登録されたことを確認します。
以上でPING監視の設定は終了です。
2. 監視結果の確認方法
先ほど設定したPING監視の結果を確認してみましょう。「監視」パースペクティブをメニューバーから表示します。
監視対象からのpingの応答がある場合は、管理対象の台数分(今回は2台分)の監視結果が緑色(重要度:情報)で出力されます。
centos_nodeを停止しpingの応答を返せないようした場合は、以下のように応答が返せなくなった管理対象の台数分(今回は1台分)の監視結果が赤色(重要度:危険)で出力され、利用者に障害の発生を知らせます。
最後に
入門編①は、「Hinemosを使ってみよう」ということで、Hinemosマネージャ、クライアントのインストールから、管理対象の登録と簡単な監視設定とその確認方法までを紹介しました。
今回紹介したPING監視以外にも、Hinemosではさまざまな方法で管理対象の状態を確認することができます。入門編②では、様々な監視についてご紹介します。
Hinemosのスタートアップ情報関連
Hinemos v4.1 入門編② Hinemosで監視してみよう 株式会社NTTデータ(公開日:2014年9月19日)
Hinemos v4.1 入門編③ Hinemosでジョブを動かしてみよう 株式会社NTTデータ(公開日:2014年10月31日)
Hinemos v4.1 入門編④ Hinemosを実運用にあてはめてみよう 株式会社NTTデータ(公開日:2014年11月10日)
関連情報
もっと簡単にHinemosを試したいという方は、構築済みの仮想イメージが同梱されている以下の書籍がお勧めです。
Hinemos StartUpガイド(ver.4.1対応版)
Hinemosの[実践]入門の本が出ました。今回紹介した内容をもっと詳しく知りたい方は、以下の書籍がお勧めです。
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