作成日 | 2024/12/11 |
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はじめに
今回は、Hinemosでログファイル監視を行う際、監視可能なファイルの上限値を増やす方法をご紹介いたします。
ログファイル監視とは
まず、そもそもログファイル監視とは何かについて、簡単にご説明いたします。
ログファイル監視とは、監視対象ノードの、任意のパスに出力されるログファイルに対してフィルタ処理を行い、
出力されたログが指定のマッチ条件と一致した場合に通知する機能です。
ログファイル監視で同時に監視できるファイル数はエージェント毎に設定が可能で、デフォルトは“500”ファイルです。
監視しているファイルの数が上限値を超えると、以下のメッセージを含む通知が出力されます。

監視可能なファイルの上限値の拡張方法
では実際にログファイル監視で監視可能なファイルの上限値を増やしてみましょう。
設定を行うには、Agent.propertiesに以下を追記します。
monitor.logfile.filter.maxfiles=<任意の数>
設定値の上限はほぼないに等しいですが(※)、今回は“1000”ファイルに増やしてみます。
※プログラム上ではint型で保持されるため、厳密には“2,147,483,647”ファイルまで設定することが可能です。
viコマンドを用いてAgent.propertiesの値を以下のように変更します。
【変更前】

【変更後】

Agent.propertiesの編集を行った後、Hinemosエージェントを再起動することで設定が反映されます。
注意事項
上述のAgent.propertiesの値を拡張し、ログファイル監視で非常に多くのファイルを監視対象とした場合、
Hinemosエージェントが使用できるヒープメモリが枯渇することで、OutOfMemoryErrorが発生する可能性があります。
OutOfMemoryErrorが発生すると、Hinemosエージェントが正常に動作しなくなる可能性があるため、
上述のAgent.propertiesの値を拡張した場合、Hinemosエージェントのヒープメモリもあわせて拡張することをご検討ください。
おわりに
この記事では、Hinemosでログファイル監視を行う際、監視可能なファイルの上限値を増やす方法についてご紹介しました。
ぜひ、これからのHinemosの運用にお役立てください。