HinemosJREとは

作成日 2024/07/30

はじめに

今回は、HinemosJREについての紹介記事です。

この記事では実際にHinemos ver.7.0 にHinemosJREをインストールしてみようと思います。

 

HinemosJREとは

HinemosJREはOpenJDKをベースに開発したHinemos専用のJavaです。

2018/11/30から、Hinemosサブスクリプションのご購入者様向けに提供しております。

上記の点以外は、Hinemosの利用にあたり、HinemosJREとOpenJDKに性能などの違いはありません。

 

HinemosJREの種類

HinemosJREには、JDKとJREの2種類があります。

 

1. JDKが必須のコンポーネント
以下のコンポーネントは必ずJDKを使用してください。
・Hinemosマネージャ
・Windows版Webクライアント

 

2. 上記以外のコンポーネント
JDK、JREのどちらを使用するか、以下を参考に判断をお願いします。 どちらを使用した場合も機能に差異はありません。

JDKの特徴は以下の通りです。
・障害解析用の情報取得ツールが含まれている。
万が一障害が発生し、保守サポート窓口に問い合わせをいただく際、解析がスムーズに行える可能性がある。 
・インストールに必要なディスク容量がJREより大きい。

 

また、JREの特徴は以下の通りです。
・障害解析用の情報取得ツールが含まれていない。
万が一障害が発生し、保守サポート窓口に問い合わせをいただく際、解析に時間がかかる可能性がある。
・インストールに必要なディスク容量がJDKより小さい。

 

HinemosJREをインストールしてみる

1.準備物

今回は以下のものを使用します。

・Linux版マネージャ(ver.7.0.1)がインストールされた環境(ミッションクリティカル機能未導入)

・HinemosJREパッケージ (HinemosJRE-jdk-8u392-20231110-linux-x86_64.tar.gz)

2.事前手順

1. Hinemosマネージャのインストールディレクトリ配下に配置されている以下のファイルの事前バックアップを取得します。

対象ファイル:

/Hinemosマネージャのインストールディレクトリ/hinemos.cfg


2. サーバ上の任意のディレクトリにHinemosJREのパッケージを格納します。

 

3.適用手順

1. HinemosJREのパッケージを展開します。

展開ファイル:

HinemosJRE-jdk-8u392-20231110-linux-x86_64.tar.gz


実行コマンド:

tar xvzfp HinemosJRE-jdk-8u392-20231110-linux-x86_64.tar.gz -C /Hinemosマネージャのインストールディレクトリ/lib/

 

HinemosJREのインストール

 

パッケージの展開に成功しました。

 

2. Hinemosマネージャが起動している場合は、Hinemosマネージャのサービスを停止します。

実行コマンド:

service hinemos_manager stop

 

3. HinemosマネージャのJREの設定を変更します。

実行コマンド:

vi /Hinemosマネージャのインストールディレクトリ/hinemos.cfg

 

変更内容:

・以下を # にて コメントアウト(有効な行が無ければコメントアウト不要)

・複数行ある場合、すべてコメントアウト

export JAVA_HOME=~後略~
export JAVA_SDK_HOME=~後略~

 

・以下をコメントアウトの直後行として追記

export JAVA_HOME=/opt/manager/lib/LINUX/jdk
export JAVA_SDK_HOME=/opt/manager/lib/LINUX/jdk

 

JAVA_HOMEの設定

 

JAVA_HOMEの設定変更に成功しました。


4. Hinemosマネージャのサービスを起動します。

実行コマンド:

service hinemos_manager start

 

以上でHinemosJREのインストールは完了となります。

おわりに

この記事では、HinemosJREについての紹介と、Hinemos ver.7.0.1 Linux版マネージャへHinemosJREをインストールしました。

Hinemosの運用でご参考になれば幸いです。