セルフチェック通知の実演

作成日 2024/4/25

はじめに

Hinemosのセルフチェック機能について、紹介いたします。
実際にセルフチェックで異常検知し、出力されるように通知を設定してみます。


1.セルフチェックによる通知の設定

1-1.事前確認

セルフチェックを使うにあたって難しい操作はありません。
Hinemosマネージャのセルフチェックのうち、「ファイルシステムの空き領域チェック」「スワップアウトの発生チェック」のみ、HinemosマネージャでSNMPサービスが動作している必要があるので注意が必要です。

1-2.設定

それではさっそくファイルシステムの空き容量チェックをしていきます。

パースペクティブからメンテナンスを選択し、[メンテナンス[Hinemosプロパティ]]ビューを開き、 その中から「selfcheck.monitoring.filesystem.usage」を探します。
デフォルトの値が“false”になっているので[Hinemosプロパティ設定[作成・変更]]ダイアログで値を“true”に変更してOKを押下します。 Hinemosプロパティ設定[作成・変更]ダイアログ_1


次は監視するファイルシステムと閾値の設定です。
「selfcheck.monitoring.filesystem.list」を確認します。
デフォルトは“/:50”に設定されており、監視閾値の領域は50%未満です。
この値を変更する場合も先ほどと同じように[Hinemosプロパティ設定[作成・変更]]ダイアログから行います。 Hinemosプロパティ設定[作成・変更]ダイアログ_2


以上で設定が完了です。
これでファイルシステムの使用率が設定した値を超えたときに警告されます。

1-3.通知の確認

実際に出力されたINTERNALイベントの通知を確認していきます。
今回は動作確認のためにファイルシステム使用率を50%以上にしてあります。

[監視履歴[イベント]]ビュー内のHinemos内部スコープを開くと、イベントが発生しているのが確認できます。
右クリックで詳細を開くと、ファイルシステムの使用量が50%を超えているのがわかります。 監視履歴[イベント]ビュー


監視[イベントの詳細]ダイアログ


2.メールで通知する

2-1.通知の設定

セルフチェックの通知はINTERNALイベントとして通知されます。
このINTERNALイベントはメール送信やsyslog送信、コマンド実行での通知をすることが可能です。
例としてメール送信の設定をいたします。

設定でも使った[メンテナンス]パースペクティブ内の[メンテナンス[Hinemosプロパティ]]ビューを開き「internal.mail」を選択します。
デフォルトでは値が“false”になっているので、[Hinemosプロパティ設定作成・変更]]ダイアログで値を“true”に変更しOKを押下します。
Hinemosプロパティ設定[作成・変更]ダイアログ_3


次に[internal.mail.address]を選択し、送信先メールアドレスを設定します。

Hinemosプロパティ設定[作成・変更]ダイアログ_4


以上でメール通知も完了です。

おわりに

この記事ではHinemosのセルフチェック機能で異常を検知し、出力される通知をしました。
日々の業務で多忙な中、Hinemosが自身の状態を教えてくれるので便利だと思います。
運用管理のご参考になれば幸いです。