Oracle Cloud Infrastructure(OCI)環境の統合運用管理

キーワード

  • Oracle Cloud Infrastructure
  • OCI
  • Oracle DB
  • BaseDB
  • 運用
  • 監視
  • ジョブ管理
  • 自動化
  • ログ管理
作成日 2023/04/03
更新日 2023/08/07

この記事を作成した人

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  • 氏名
    中島 洋祐
  • 所属
    NTTデータ先端技術株式会社
    ソフトウェアソリューション事業本部
    デジタルソリューション事業部
    サービスマネジメント担当

OCI環境の統合運用管理

Oracle Cloud Infrastructure(OCI)とは

Oracle Cloud Infrastructure(OCI)はオラクルが提供するクラウドコンピューティングサービスです。IaaS、PaaS、SaaS、DaaS等の様々なサービスが用意されており、Oracle ExadataもOCIでサービスとして提供されています。

HinemosによるOCI環境の統合運用管理

HinemosはOCI環境に構築されたシステムの統合運用管理が可能です。Hinemosで実現するOCI環境の統合運用管理には、以下のメリットがあります。

  1. 1.インフラからアプリのレイヤまでトータルで見える化と自動化を実現

    IaaSから、ミドル、アプリのレイヤまで網羅し、さらにOCIサービス/Oracle Enterprise Managerとの連携により運用の高度化・自動化を実現します。

  2. 2.OCI運用のベストプラクティスを提供

    Oracle DBをはじめとするOracle製品の豊富な運用・保守実績で培ったノウハウをもとに、OCIに最適な運用を提供します。

  3. 3.クラウドに最適な費用体系

    クラウドのメリットであるスケールアップ・アウトを阻害しないHinemosサブスクリプションにより、OCI上でも安心して活用が可能です。

統合運用管理に求められる機能

機能一覧

OCI環境の統合運用管理を実現するために必要となるのは、以下4つの機能です。それぞれの機能へのHinemosの対応とHinemosならではの特徴について、1つ1つ解説します。

  1. OCI環境対応
  2. Oracle DB統合管理
  3. IT Service Management
  4. パブリッククラウド運用管理(Coming soon)
  1. OCI環境対応

    HinemosはOCI上に構築するシステムの運用管理に求められる必須要件を全て満たしています。クラウド対応が難しい運用管理製品の課題をHinemosは克服しているため、オンプレミスからOCIへの乗り換え時もHinemosは安心してご利用いただけます。

    • Oracle Linux対応

      Hinemosの各種コンポーネントはOracle Linuxに対応しています。※1
      Oracle製品、OCIに最適化されていて、OCIによるワンストップでフルサポートを受けられるOracle LinuxにHinemosマネージャ、Hinemosエージェントともに構築・導入可能です。

      ※1 Oracle Linuxに対応しているHinemosコンポーネントは以下の通りです。
      コンポーネント 対応Hinemosバージョン 対応OSバージョン
      Hinemosマネージャ Hinemos ver.7.0.1以降 Oracle Linux 8
      Hinemos Webクライアント
      Hinemos ミッションクリティカル機能
      Hinemosコマンドラインツール
      Hinemosインシデント管理連携ツール
      Hinemosエージェント Hinemos ver.6.1以降 Oracle Linux 7、8
    • OCI上のクラスタ構成

      HinemosはOCI上で可用性構成を組むことができます。可用性構成をHinemos製品(Hinemosミッションクリティカル機能)のみで実現しているため、クラスタリングソフトや共有ディスクは不要で、必要になるのはOCI上の仮想マシンを2台のみです。万が一の障害発生時も、Hinemos製品としてワンストップでの対応が可能です。障害発生時のジョブ管理の継続はもちろんのこと、トラップ系監視のロスト防止にも対応しており、OCI上でも簡単かつ安心・安全にHinemosの可用性構成を実現しています。

      詳しくはHinemosミッションクリティカルオプションページにてご説明しております。
      詳細をお知りになりたい方は下記ボタンをクリックしてください。

    • 自動スケールで変動しないライセンス

      一般的な監視製品では、監視対象の仮想マシン数によりライセンス費用が変動するライセンス体系を採用しているケースが多いです。この場合、クラウドの大きなメリットである柔軟なリソースの変更(例えばスケールアウト)の実現が運用管理製品のコスト問題により難しくなってしまいます。
      Hinemosサブスクリプションのライセンス費用は管理対象数によって変動しません。そのため、Hinemosでは運用管理製品のコストを意識せずに、OCI上で安心して自動スケーリング等を使用したスケールアウトを実行できます。

  2. Oracle DB統合管理

    Hinemosを使用するとOCI上でPaaSとして提供されるDB環境の統合運用管理が可能になります。Oracle DB環境をOCI上に構築した場合も、オンプレと同等以上の統合運用管理をHinemosでは実現可能です。

    • Oracle Enterprise Manager連携

      Oracle DBを管理するOracle Enterprise ManagerのアラートをHinemosに集約することができます。これにより、Oracle Enterprise Managerが管理するOCI上の各種DBサービスのアラートとHinemosが直接管理するAPサーバなどのシステムのアラートの両方をHinemos上で確認することができ、システム全体の状況をHinemosで俯瞰的に確認・管理することが可能です。

    • OCI Events連携

      OCI Eventsと連携することによりOCI上のDBサービスが出力する重要イベントをHinemos上で監視することができます。BaseDBの自動バックアップイベントなどPaaSならではのイベントの監視もHinemosで実現できます。このようにHinemosはOCIサービスと連携して情報を取得する必要のある、PaaSで提供されるDBサービスならではの監視にも対応しており、OCI上のDBサービスの管理も安心して実現可能です

    • Oracle DBログ管理

      PaaSで提供されるBaseDBのアラートログをHinemosで管理することができます。パターンマッチにより、ORA-xxxxエラーをはじめとした様々なログ監視を行うことができます。また、区切り条件の指定により複数行のログを1ログとして監視することができるため、複数行にわたるアラートログをログとして意味のある単位で監視することが可能です。アラートログをHinemosに収集・蓄積することも可能です。このようにHinemosではPaaSで提供されるBaseDBのログ管理も複雑な仕組みは不要で、オンプレと同等以上の管理を実現しています。

    • コア数で変動しないライセンス

      一般的なジョブ管理製品では仮想マシンのコア数により費用が大きく変動するケースが多いですが、Hinemosサブスクリプションの費用はコア数には依存しません。 そのため、ExadataといったハイパフォーマンスDB環境でもHinemosは安価にジョブ管理を行うことができます。また、クラウドならではの特徴であるリソースのスケールアップもHinemosでは運用管理製品のコストを意識せず、安心して行うことができます。

  3. IT Service Management

    OCIの運用管理にHinemosを採用すると、Hinemosで収集したOCI上システムの構成情報をServciceNowのCMDBに自動で同期することが可能です。Hinemosで検知したイベントをServiceNowのインシデントに自動起票する事も可能で、サービス全体の構成情報とインシデントのServiceNowによる一元管理を簡単に実現することができます。また、ServiceNowのワークフローからHinemosの操作も可能で、ServiceNowのワークフローとHinemosのジョブ管理の連携もシームレスに実現しています。
    このように、サービスマネージャ、オペレータ、インフラエンジニアが管理するそれぞれの領域の連携をHinemosがシームレスに実現することにより、OCI上で提供されるサービスのITIL準拠の高度なサービスマネジメントを実現します。

  4. パブリッククラウド運用管理

    Coming Soon..

お問い合わせ

HinemosのOCI対応状況とOCIの運用管理にHinemosを導入するメリットをご理解いただけたと思います。OCI環境の運用管理にお困りの方、Hinemosにご興味のある方は、ぜひお問合せ下さい。

  • - オンプレからOCIに移行する際の運用管理に悩まれている方
  • - OCI上の監視やジョブの可用性に課題をお持ちの方
  • - OCIの特徴を生かしたシステムの運用管理を簡単に行いたい方

お問い合わせ内容の記載例

  • お問い合わせ対象

    記事:Oracle Cloud Infrastructure(OCI)環境の統合運用管理

  • お問い合わせ内容

    HinemosのOCI対応状況やOCIの運用管理について、詳しくお知りになりたい内容を記入してください。

まとめ

本記事ではHinemosのOCI対応について、次の点を解説しました。

  • - HinemosはOCI上に構築するシステムの運用管理に求められる必須要件を充足していて、安心してOCI上で利用可能なこと
  • - PaaSで提供されるDBサービスの統合的な運用が可能であること
  • - ServiceNowとHinemosによりOCI上のシステムのITIL準拠なサービスマネジメントが実現可能であること

ぜひ、OCI上の運用管理にはHinemosの導入をご検討ください。

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