作成日 | 2023/05/31 |
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はじめに
本日は、Hinemos ver7.0のジョブの待ち条件について紹介しようと思います。
待ち条件とは
機能概要
待ち条件とはジョブ毎に設定でき、指定された条件を満たした場合にジョブを開始するといったような、ジョブを開始するタイミングを設定をすることができる機能です。
今までの待ち条件
次の図のように複数の待ち条件をAND/OR条件で組み合わせることができます。
しかし、「AND条件で全ての待ち条件を結ぶ」といったように、AND/OR条件のどちらかの一方の条件でしか組み合わせることができませんでした。
そのため、待ち条件を複雑化させた設定をするのが困難でした。

新しく追加された待ち条件
Hinemos ver7.0からは、待ち条件群というものが追加されました。待ち条件群というのは複数の待ち条件をグループ化することができます。
また、待ち条件群同士をAND/OR条件で組み合わせることもできます。これにより複雑な待ち条件が設定できるようになりました。

では、実際にどのように設定できるかみてみましょう!!
各バージョンの待ち条件の設定方法
Hinemos ver6.2の待ち条件の設定方法
Hinemos ver6.2では、次のように待ち条件を設定できます。
1.ジョブの待ち条件タブから追加ボタンをクリックします。

2.待ち条件ダイアログが表示されるので、待ち条件を設定しOKボタンをクリックします。

3.これで1つ待ち条件が設定されましたので、もう一つ待ち条件を設定してみましょう。

4.待ち条件が2つ設定されました。
この2つは判定対象の条件関係がANDになっているので、cmdジョブの終了状態が「正常」かつ、cmdジョブの終了値が「0」の時にこのジョブが実行されるようになっています。

Hinemos ver6.2の待ち条件は上記のように設定することができます。
Hinemos ver7.0からは、判定対象一覧の設定が少し変わっています。
Hinemos ver7.0のジョブの待ち条件の設定方法
Hinemos ver7.0では、次のように待ち条件を設定できます。
1.従来通りジョブの待ち条件タブの追加ボタンをクリックすると、待ち条件ダイアログが表示されます。

2.ジョブの待ち条件ダイアログが表示されるので、追加ボタンをクリックすると待ち条件が一つ追加されるので待ち条件を設定します。


3.もう一度、追加ボタンをクリックするともう一つ待ち条件が追加されるので、①のように待ち条件を設定します。
②のように条件関係の選択肢があるのでAND/ORのどちらかを選択し、待ち条件の設定が完了したらOKボタンをクリックします。

4.待ち条件群というグループで待ち条件が作成されました。
先ほどの条件関係でANDを選択していたので待ち条件群(AND)という名称にとなっています。

5.先ほどの条件関係をORにすると、待ち条件群(OR)となります。
今回の待ち条件の設定だと、cmdジョブの終了状態が「正常」またはcmdジョブの終了値が「0」の時にこのジョブが実行されることになります。

6.①のようにもう一つ待ち条件を設定してみました。
待ち条件群(OR)は、【cmdジョブの終了状態が「正常」またはcmdジョブの終了値が「0」の時】になっていて、
①では、【cmdジョブの終了状態が警告の時】という条件になっています。
②の判定対象の条件関係が「OR」になっているので、これを組み合わせると
【cmdジョブの終了状態が「正常」またはcmdジョブの終了値が「0」の時】または【cmdジョブの終了状態が警告の時】にこのジョブが実行されるという条件になりました。

おわりに
このように、HInemos ver7.0から待ち条件群の追加により、複雑な待ち条件を実現することができるようになっています。
今回は、待ち条件群と1つの待ち条件の組み合わせを例としましたが、待ち条件群同士でも設定できるので試してみてください。
ぜひ、Hinemos ver7.0の待ち条件を使用してみてください!!