コンテナ運用管理特集

コンテナ運用管理

 コンテナを運用管理するために考えなければいけないこと

コンテナ技術であるDockerは、2014年のver1.0リリース以降に急速にユーザが増えました。日本におけるエンタープライズ事例はまだ少ないですが、企業内の個人ユースから開発環境や試験環境での活用などは進み、またDockerに対応するクラウドサービスやサードパーティのツールなども数多く出始めてきました。

 

Google CloudやAmazon Web Servicesなどの、DockerをSaaS型で提供するものもありますが、またその運用は当該クラウドサービス内で完結する方向で進んでいます。しかし、Dokcerは必ずしもクラウドサービスでのみ効果を発揮するインフラ技術ではありません。

 

代わって、SaaS型以外の環境では、デプロイからその後の運用までをツールの選択を含め、自分たちで仕組みを検討する必要があります。デプロイまでの仕組みが効率化できないと、Dockerを使うメリットが減りますし、デプロイ以降のDockerを使ったシステム運用が効率的に行えないと、余計な手間が増えるだけになります。

 

Dockerを使ったシステム運用は次のような課題があります。

 

開発、デプロイと運用の連携

迅速な構成管理

Docker専用モニタリング

マルチプラットフォーム対応ジョブコントロール

Dockerが本来持つメリットを十分に享受するためには、これらを踏まえた運用管理ツールを選定、活用することが重要です。

開発、デプロイと運用の連携

DevOpsを実現するインフラ技術の観点では、開発のビルドからデプロイまでの流れが繰り返し発生し、そしてそのようなの環境をシステム運用するといったことを実現する必要があります。

 

いわゆるDockerのオーケストレーションツールといわれる範囲は、Dockerコンテナイメージがある状態からデプロイまでの範囲が主流です。開発からアプリケーションやイメージをビルドし作成するまでの間はCIツールなど別な仕組みが必要です。そして、それらを統合的に把握・管理し、運用していく運用機能が必要になります。

 

アプリケーション開発時などは、デベロッパが複数のツールを組み合わせてこれらの実現する、という方法もあります。しかし、システムが安定し旧来のIT管理者・運用管理者に引き継いだ際に、これらが統一化されていないと、個々の技術を個別にキャッチアップすることが非常に困難になります。

 

クラウド運用管理

迅速な構成管理

システム運用の観点では、管理対象システムのインフラ構成を正確に把握する必要があります。Dockerの特長を踏まえると、簡易にコンテナを作成、削除するため、これらに迅速に追随することが重要になります。単純なコンテナの存在検知だけではなく、コンテナのカテゴライズなども合わせて視覚的に構成を表現できる機能が必要です。

クラウド運用管理

Docker専用モニタリング

システム監視の観点では、Amazon Web Servicesのようなクラウド、VMwareのような仮想化環境と同様に、オンプレミス環境で実施していたモニタリングの仕組みだけはDocker環境のモニタリングは出来ません。Docker専用のAPIからのリソース情報の取得や、Dockerの設定により発生する可能性のあるサーバ内リソースの使用状況の偏りの確認など、新たなカットでのモニタリングが必要です。

クラウド運用管理

マルチプラットフォーム対応ジョブコントロール

DockerはサーバOS上でも動作するコンテナ技術であるため、Dockerが動作するホストサーバの管理も必要です。また、同一システム内で用途に合わせてDockerを使うことで、コンテナ、オンプレミス、仮想化、クラウド環境が混在したインフラを統合的に管理する必要が考えられます。このような環境で、業務バッチ処理を行うとすると、異なるインフラを跨ったジョブフローを実現する必要があります。

クラウド運用管理

 Hinemosによるコンテナ運用管理

Dockerシステムの一元管理

Hinemosはオンプレミス環境の運用管理から始まり、順次、仮想化環境やクラウドに対応し、マルチプラットフォームに対応しています。

マルチプラットフォーム対応

Docker専用のモニタリングや、Dockerコンテナに対するジョブ実行及び、起動・停止操作などのジョブフロー制御も可能です(参照:Dockerの監視・ジョブ運用検証報告)。

監視とジョブ管理機能

サーバ・インスタンスの追加が必要となった場合に、オープンソースとして提供しているHinemosであれば、ライセンスを気にすること無くシステム拡張を進めることが可能です。クラウド環境でリソースを拡張する際に、一般的な商用の運用管理製品で必要となるような、コスト、予算計画、事務手続、納期などの制約から解放され、クラウドの柔軟な活用を妨げません。

リソースの自動検知

Dockerコンテナの構成情報をHinemosのリポジトリ構成にカテゴライズして自動追随させ、環境情報を簡易に確認できます。リポジトリ構成が自動更新されるため、運用者は特にオペレーションなしで監視やジョブ管理を継続することが出来ます。

オープンソースソフトウェアとしてのHinemos

サーバ・インスタンスの追加が必要となった場合に、オープンソースとして提供しているHinemosであれば、ライセンスを気にすること無くシステム拡張を進めることが可能です。

技術情報

 検証報告

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