クラウド運用特集

~ クラウドへの移行も安心!Hinemosで実現するクラウド環境の統合運用管理 ~

キーワード

  • クラウド運用
  • AWS
  • Azure
  • OCI
  • GCP
  • 運用
  • 監視
  • ジョブ管理
作成日 2019/12/11
更新日 2023/08/07

クラウドとは

クラウド(クラウドコンピューティング、cloud computing)は、インターネットなどのネットワークを経由して、コンピュータ資源をサービスの形で提供する利用形態です。

クラウドにも様々な種類があり、提供サービスによって分類すると大きく次の3つが挙げられます。

提供サービス 説明
SaaS
(Software as a Service)
インターネット経由のソフトウェアの機能自体を提供するサービスです。
電子メール、グループウェアなどが挙げられます。
PaaS
(Platform as a Service)
インターネット経由のアプリケーション実行用のプラットフォームを提供するサービスです。
仮想化されたアプリケーションサーバやデータベースなどが挙げられます。
IaaS
(Infrastructure as a Service)
インターネット経由のハードウェアやインフラストラクチャを提供するサービスです。
サーバ仮想化やデスクトップ仮想化、共有ディスクなどが挙げられます。

企業のITシステムをクラウド移行する際には、最初はオンプレミス環境で稼働するシステムをそのままクラウド環境に移行するクラウドリフトを行います。この場合は、IaaSの利用が中心になります。よりクラウドを使い込む場合は、クラウドシフトということでSaaSやPaaSを多く取り込んでの利用を行います。これには、様々なコストメリットがある反面、クラウドベンダロックインというリスクにもなります。

また、サービスの提供方法(配置方法)によって分類すると大きく次の3つが挙げられます。

サービスの提供方法
(配置方法)
説明
パブリッククラウド インターネット経由の一般向けサービスで、Amazon Web Services、Microsoft Azure、Google Cloud Platform、Oracle Cloud Infrastructureなどが挙げられます。
プライベートクラウド 企業等が当技術を使用した環境を自社内に構築・設置し、イントラネットなどを経由してユーザー部門が利用する形態であり、VMwareやHyper-Vといった仮想化技術を用いたものが代表的です。
ハイブリッドクラウド 上記のパブリッククラウドとプライベートクラウドを組み合わせた形態です。重要なデータは自社プライベートクラウド上に配置し、簡易なシステムはパブリッククラウドを採用するといった適材適所という考えの元、採用される方式です。

こういった様々な提供サービス、提供方法のあるクラウドを使ってITシステムを構築する際に、システムのコアとなるサービス・アプリケーションに目が行きがちですが、安定運用を考えた際には、クラウド上のシステムの運用、つまり、「クラウド運用」が非常に重要になります。

クラウドの特徴

クラウドには様々な特徴がありますが、ここでは運用管理の視点からみた特徴を挙げます。

クラウドの特徴 詳細
迅速性、柔軟性、拡張性 必要に応じてサーバ、ストレージなどのリソースを、即時に、必要な量・大きさを、必要なだけ確保することができます。クラウドを運用管理する仕組は、この管理対象の変化にリアルタイムに適応できることが求められます。
従量課金制 パブリッククラウドの場合、リソースを使った時間、量だけ課金されるという点も特徴になります。ただし、それをメリットとして享受するためには、実際に必要なリソースを適切な量、大きさで、適切な時間だけ利用するようなコントロールが求められます。
PaaS/SaaS パブリッククラウドの場合、サーバだけでなく様々な機能がサービス(PaaS/SaaS)として用意されています。これを採用した場合、このサービスに特有の監視などの運用が発生することがあります。
クラウドの組み合わせ 例えば、VMwareとAWSの各々のメリットを活かしたハイブリッドクラウド上にシステムを構築することが可能であり、様々なクラウドの台頭により、この組み合わせも多く発生します。しかし、各クラウドの機能を全部理解しながらの運用では、高度なスキルも必要となり、また担当者の引継ぎが現実的ではなくなります。

クラウド運用の課題とHinemosによる解決

クラウド対応の4つの課題

クラウド運用を支えるのが運用管理製品ですが、オンプレミス時代からある既存の運用管理製品は、クラウド対応において大きく次の4つの課題を抱えています。この各課題の詳細とHinemosによる解決方法を解説します。

  1. ①クラウド上の動作サポート

    どんな課題か?

    笑い話に聞こえますが、運用管理製品のクラウド上での動作サポートへの動きは非常に遅いという現実があります。実際にこれが原因で、オンプレミス環境で使用していた運用管理製品をクラウド移行の際に利用できず困っているお客様も多くいらっしゃいました。これは技術的な問題も関係しています。

    WebサーバやAPサーバ、DBサーバでは、システムのメイン機能で使用されるミドルウェアが適切に動作することを最優先として要件が決定されます。一方、運用管理製品の要件に合わせてシステムのメイン機能が適切に動作しないというのでは本末転倒です。このため、運用管理製品は様々なミドルウェアが動作する様々なOS、ネットワーク環境で「当たり前に動作する」ことが求められます。

    特に監視ツールといった軽微なものはともかく、ジョブ管理を行うためには該当サーバ上でエージェントを稼働させる必要があり、その難易度が非常に上がります。そのため、運用管理製品は、様々なクラウド上でのヘテロな環境で「当たり前に動作する」必要があり、動作サポートが他分野の製品と違って遅れた原因になります。

    Hinemosによる解決

    Hinemosは機能の多くをマネージャ側に集約し、エージェントがシンプルな機構で実現されているため、様々なOSへの対応が早急に行えます。原則として、Hinemosの動作要件とするOSであれば、どの様なクラウドでも対応する方針のため、安心して利用頂けます。

    こういったメリットがあるため、クラウドを使用する際にHinemosをご採用頂くケースが非常に多いです。

    既存の運用管理製品 Hinemos
    • ・ パブリッククラウドの動作サポートがない、または曖昧
    • ・ パブリッククラウドの動作サポートの対応が遅い
    • ・ 多くのパブリッククラウドの動作サポートに対応
    • ・ 原則としてHinemosの動作要件とするOSであれば、どのようなクラウドでもOK
  2. ②クラウド上の可用性構成

    どんな課題か?

    クラウド上の動作サポートと同様に、クラウド上の運用管理の可用性は非常に大きな課題です。パブリッククラウド黎明期に、この課題の解決手段がなくクラウド化を諦めたプロジェクトも存在しました。

    クラウド上のシステムではシステム構成が動的に変更される可能性もあり、監視の必要性もより高まっています。また、パブリッククラウドでは稀に障害が発生しているニュースも流れますが、クラウドの障害だから業務フロー(ジョブネット)に影響を与えても許されるはずがありません。
    よって、クラウド上のシステムアーキテクトではシステム全体の可用性を考えますが、その中でも運用管理における可用性は非常に高いものが求められます。

    しかし、このクラウド上の可用性も運用管理の分野においては技術的に非常に難しく、いまだに課題のまま残り続けています。

    詳しくは【無停止でジョブと監視を実現するMC機能ページ】にて紹介しております。下記ボタンより当該ページにお進みください。

    Hinemosによる解決

    Hinemosは古典的なクラスタ構成ではなく、Hinemosがソフトウェアとして可用性構成の機能であるHinemosミッションクリティカル機能を持っています。データセンタを跨いでHinemosマネージャをマスタ、スタンバイと配置すると、ハートビートを用いて自身の死活を確認し、内部DBを同期します。またVPC等を跨ぐネットワーク間でも安心して利用できます。

    Hinemosミッションクリティカル機能について
    既存の運用管理製品 Hinemos
    • ・ パブリッククラウド上で可用性構成がサポートされていない
    • ・ パブリッククラウド上で可用性構成を組むのが非常に難しい
    • ・ パブリッククラウド上の可用性構成はネットワーク要件が厳しい
    ・ Hinemosミッションクリティカル機能を使用する事で簡単に構築、ワンストップサポート
  3. ③クラウド上のライセンス費用

    どんな課題か?

    クラウドの特徴である「迅速性、柔軟性、拡張性」にまつわる課題です。クラウドでは必要に応じてスケールアップ(CPU等のリソースの増強)や、スケールアウト(サーバ台数の増強)が簡単に行えますが、一般的な運用管理製品はこのメリットを阻害するライセンス体系になっています。

    一般的な監視ツールは、監視対象台数が増えるとライセンス費用が上がります。一般的なジョブ管理製品は、CPUコア数が増えるとライセンス費用があります。他にも、仮想化環境の場合は、ホストサーバのCPUとゲストOSのCPUの両方を加味してライセンス費用が変わるため、ライブマイグレーション等の仕組みによりゲストOSが動作するホストサーバが変わるだけでライセンス費用が変化します。

    つまり、一般的な運用管理製品では、クラウドのメリットを十分に活用できないどころか、運用上の負担にもなってしまいます。

    Hinemosによる解決

    Hinemosサブスクリプションでは、CPUコア数・管理対象数に依存しないシンプルな費用体系になっています。そのため、クラウドのメリットを最大化する運用が実現できます。

    Hinemosのシンプルな費用体系
    既存の運用管理製品 Hinemos
    • ・ 一般的な監視ツールは監視台数が増えるとライセンス費用が増える
    • ・ 一般的なジョブ管理製品はCPUコア数が増えるとライセンス費用が増える
    • ・ クラウドのメリットである迅速性、柔軟性、拡張性を活かせない
    • ・ HinemosサブスクリプションはCPUコア数・管理対象数に依存しないシンプルな費用体系
    • ・ クラウドのメリットを最大化する運用が可能
  4. ④クラウドの特徴への対応

    どんな課題か?

    クラウド運用では、クラウドの特徴を活かしつつ、しかしオンプレミス環境の運用と最低限は同等、本来はより便利に行える必要があります。それには、既存の運用管理製品の持つ機能だけでは不足しています。もちろん、パブリッククラウド上に運用管理に関するサービスも登場しており、この利用は必須にもなりますが、長い年月をかけて培ってきた運用管理製品の機能には及ばない部分もあります。

    そのため、これまでの運用管理製品の機能を持ちつつ、パブリッククラウド上の運用管理に関するサービスとシームレスに連携した運用を実現する必要があります。

    Hinemosによる解決

    Hinemosでは、クラウドの特徴をカバーする専用機能(Hinemosクラウド管理機能)により、オンプレミス同様の運用が作り込み不要で実現します。

    Hinemosクラウド管理機能について

お問い合わせ

Hinemosによるクラウド運用のメリットをご理解頂けたと思います。クラウド運用にお困りの方、Hinemosにご興味のある方は、ぜひお問い合わせください。

  • - オンプレからクラウドに移行する際の運用管理に悩まれている方
  • - クラウド上の監視やジョブの可用性に課題をお持ちの方
  • - クラウド運用を簡単に行いたい方
  • - ハイブリッドクラウド環境の運用管理に悩まれている方

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  • お問い合わせ対象

    特集:クラウド運用

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紹介資料

  • - Hinemos VM・クラウド管理機能のご紹介

    AWSやAzure、VMwareやHyper-Vといったハイブリッドクラウド環境の一元管理を実現します。

  • - HinemosでAWS運用を実現するメリット

    Hinemosを利用することでログを統合して管理し、マルチクラウドに対応した双方向連携で運用自動化ができるようになります。また、EC2の起動時間を制御することでAWS使用料金を削減できます。

  • - HinemosでAzure運用を実現するメリット

    Hinemosを利用することで、Azure Monitorの連携やデータの保存設定などAzure環境の運用を自動化することができます。また、稼働マシンの起動時間を制御することによりAzure使用料金を削減できます。

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